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真珠喰う鮫

作者: まえとら

海のような空に雲が流れている。



温暖化で地球の陸上の大半が水没した。

日本も例外ではない。

東京に聳えた超高層ビル群は倒れ、その一角に存在する、この中枢コンピューターは、辛うじて、その機能を起動していた。



区が倒れ、凶となった今日。

ここはネオ新宿区。

新宿の街の中に10区が区画されている。

シン十区。


生き延びるために人類は水棲動物と化し、様々な生き物のキメラと化していた。



鮫人間なのか人間鮫なのか。

いずれにしても鮫と人間のキメラが海を悠々と泳いでいる。

「真珠。真珠はどこや。真珠はないんかいな。あ。あるやないかい」

バリバリバリバリ。

真珠を砕いて喰べている。真珠喰う鮫。

「京も興とて真珠を喰らうど」



このコンピューターは、辛うじて、その機能を起動していた。世界中にクラウドでつながっている。


夢であったのなら、さめればいいのに。



海のような空に雲が流れている。

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