あかずきん
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画像:上高地
むかしむかしある所に、筋肉ムキムキの女の子がいました。
女の子は見た目麗し…麗しい?少女で、綺麗な金髪と青の瞳を持っておりました。
女の子は常に赤い頭巾を被っていたので、持ち前の筋肉も合わせて「赤ず筋」と呼ばれておりました。
赤ず筋は頭巾の他にサングラスをかけていましたがそれ以外身につけていませんでした。
つまる所、全裸のHE☆N☆TA☆Iです。
顔の周りしか装備していませんでした。
しかし、赤ず筋に注意してくれる人はいません。
否、出来ません。
何故なら、彼女は他の人が束になっても勝てない程ムキムキだったからです。
その筋肉量は、グラサン筋肉達磨の弟もかくやという程でした。
もし、そんな人に逆らったら、注意したらどうなるか。
結末は、火を見るよりも明らかでした。
だれも怖くて注意出来なかったのです。
ある日、赤ず筋はお母さんにお使いを頼まれました。
「赤ず筋や、病気のおばあさんに自信作のプロテインのプロテイン炒め〜プロテインを添えて〜を届けてくれないかしら?」
「分かったわ、お母さん(デスヴォイス)」
赤ず筋は声に似合わぬ可愛らしい口調で返事をし…あ、ごめんなさい。
こっちみないで下さい。
な、なんで近づいて来るんですか?
ごめんなさいごめんなさい。
謝るから!謝るから!
どうか命!命だけは助けえ、ちょ、待ぎゃぁああああああああああああぁ……
〈take2〉
えー、前の私は親愛なる赤ず筋様に対する反逆者でしたが、今回の私は完璧です。
幸福です。完璧です。だからこっち見ないで。
それはさておき、そんなこんなで赤ず筋様は病気のおばあさんに食べ物()を持って行く事になりました。
ところで、赤ず筋様が通る道には深い深い森がありました。
そう、ありました、です。
今はもう深い深い森ではなく、程よく整備された美しい公園と化していました。
何を隠そう、赤ず筋様の仕業です。
筋トレの為に森の木を引っこ抜いていたところ、いつの間にか公園になっていたのです。
赤ず筋様には公園作りの才能がありました。
赤ず筋様は自分で作った道を通りながら病気のおばあさんの家へ向かいます。
その威圧感を出しながらのしのし歩いている赤ず筋様をじっ、と見ている影が森の中にいました。
それは狼でした。
鋭い獣の眼光、何者も切り裂くナイフのような牙、歴戦の風格を漂わせる折れた片耳、程よくしまった筋肉が狼だという事を証明していました。
狼は実は赤ず筋様に文句を言う為に森の動物達の後押しを受けて、否、強制的に押し出されて赤ず筋様の近くにいました。
が。
「うふぇあ無理だよぅ僕が何したってんだよぅ怖いよぅ怖いよぅぬぅえあまぁぁぁああああ」
狼はこれ以上無い位ヘタレでした。
間違いなく森のフレンズの中で1番ヘタレでした。
立派なのは外ヅラだけで、中はヘタヘタのヘタレでした。
鋭い獣の眼光?澄んだ瞳なだけです。
何者も切り裂くナイフのような牙?欠けて尖っただけです。
歴戦の風格を漂わせる折れた片耳?喧嘩に巻き込まれて負けただけです。
程よくしまった筋肉?痩せてるだけです。
どちらかと言えば狼よりもデカイ犬に近い感じでした。
そんな弱々狼でも他から見れば立派な狼(に見えるだけ)。
赤ず筋様の暴挙に困っていた森の動物達に選ばれ、物申す係にされてしまいました。
赤ず筋様の暴挙とは森を公園にした事は言わずもがな、森の中でトレーニングして熱気だけで森を温帯地帯にしたり、見つけた動物達に「貧弱貧弱ゥ!」と言いながらつらいトレーニングさせたりなどなどなど、上げればキリが無い程です。
「きゃ!?誰!?(デスヴォイス)」
「ぴぅめっ!?」
赤ず筋様は狼の視線に気がつき振り返ります。
それだけで嵐が吹き荒れました。
狼は吹き飛ばされないように隠れていた木にしがみつくのに精一杯でした。
その為、赤ず筋様から逃げる事など到底叶いませんでした。
赤ず筋様と目が合った狼は石像のように動けなくなりました。
目すらも逸らせません。
それ程までに赤ず筋様の殺気は凄まじいものでした。
狼は白目を剥いてぶっ倒れそうになる気持ちをなんとか奮い立たせて赤ず筋に話しかけました。
本当はぶっ倒れてしまいたい。
そうしてしまった方がいかに楽な事か。
しかし、それでは折角こんな自分を頼ってきてくれた森の仲間達に示しがつかない。
この時ばかりは狼は自分が勇者になったかのように感じられました。
「こ、こんにちは。僕は森の狼です…」
「あら、狼さん。(デスヴォイス)
脅かしちゃイ♡ヤ♡よ?(デスヴォイス)」
「ぅ…は、はい…」
狼は緊張と疲労とストレスと可愛く無いムキムキがウインクを飛ばして来るのを見て吐き気を覚えましたがなんとか堪えました。
「それで狼さん…どうしたの?(デスヴォイス)」
「あ、えと、あの…」
「うん、どうしたの?(デスヴォイス)」
狼は口をパクパクさせます。
さぁ、今こそあのゴ○ゴ13みたいな顔つきをした赤ず筋に一言言うんだ!
背後をとったら殺されそうな赤ず筋に一言言うんだ!
いや、背後をとらなくても殺されそうな赤ず筋に一言言うんだ!
「森で暴れるのはやめて下さい!」と!
散々仲間狼からヘタレって言われて来たけど!
未だに狩とか血とか怖くてベジタリアンだけど!
そんな僕でも!言うだけなら!
赤ず筋に、言うだけなら…。
……。
「アノ…あっちの方に良いトレーニング場所がありましたヨ」
「まあ、本当!?ぜひ行かなくっちゃ!(デスヴォイス)」
…無理だよ。
『赤ず筋に言うだけ』って、赤ず筋の時点でアウトだよ。
無理ゲーだよ。しかも残機は1と来た。
そんなん、僕にどうしろと…。
狼は疾風の如く示した方向へ走り去って行く赤ず筋様を見送りながらそう思いました。
歩く災害製造機こと赤ず筋様がやって来たのは花畑でした。
あちこちに綺麗な可愛らしいお花がよりどりみどりで咲いており、見た者の目を喜ばす作りとなっておりました。
因みにこの花畑を作ったのは森の動物達です。
赤ず筋様は植林や伐採こそ出来れども花壇やなんやと細かく繊細な物を作る事は苦手でした。
だって脳みそまで筋にくべぁ!?
〈take3〉
えー、前の私は親愛なる赤ず筋様々に対する反逆者でしたが、今回の私は完璧です。
幸福です。完璧です。真っ赤に染まった花壇の一部は知りません。
赤ず筋様々はのっしのっしと花壇の中を歩いて行きます。
そして、急にしゃがみ込んだかと思うと急に腹筋を始めました…頭だけを地面につけて。
「ふんッ!ふんッ!(デスヴォイス)」
赤ず筋様々が腹筋をする度、風が吹き荒れ、晴れの天気は雨になり、川はごうごうと音を鳴らしながら水かさを増して行きます。
空気をかき回す事によって天変地異を引き起こしていました。
狼は気を失いかけながらもよろよろと赤ず筋様々について行き、そして花壇で追いつきました。
適当な方角を指した事を後悔しながら。
そして、一瞬息が途絶えかけました。
一生懸命手塩にかけて育てていた花壇が地獄絵図に様変わりしていたからです。
雨の日も、風の日も、赤ず筋の雄叫びが聞こえる日も、毎日欠かさず手入れをしていた花壇が、です。
狼は血とか狩とかが怖くて草をもさもさ食べているのが常でしたが、特に気に入っている草がこの花壇の草でした。
自分で育てていたものは他のよりもうんと美味く感じられたのでした。
それが今、花は千切れ、一部クレーターのようになり、よく分からんけど赤い池が出来ているという荒れ具合。
狼が昇天しかけるのも無理ない話でした。
狼は思いました。
この世は力が全てなのだと。
力があれば、赤ず筋にちゃんと文句が言えた。
力があれば、赤ず筋からこの花壇を守れた。
力があれば、赤ず筋からこの森を守れた。
そう、僕に足りないのは力だ。
血を見ても気絶しない、麻疹が出来ない、吐かないような強い力だ。
その為には、肉を食べなくちゃいけない。
僕がこんなひょろっちいのも野菜ばかりで肉なんか食べないからだ。
でも、僕には筋肉なんて無い。
しかも、仲良しの森の仲間は襲えない。
となると、弱くて、肉質で、なおかつ森に住んでいる動物では無い生き物…。
これに合致するのは。
病気で、年を召した赤ず筋のおばあちゃん。
これしかいない。
肉を食べて強くなれる。赤ず筋への復讐も同時に出来る。
これ以上無い位ピッタリな人物でした。
狼は未だに筋トレして、雷に打たれても焼ける所か跳ね返している赤ず筋様々に声をかけました。
「赤ず筋。この荷物は一体何だい?」
「ふっ!はっ!それは!病気の!ふん!おばあさんへの!むん!お土産よ!ふぅ!」
「そっかあ。君はトレーニングで忙しいだろう?
僕が届けてあげようか?」
「ふむ!それは!ありがたいわ!
よろしくね!
おばあさんの!むん!家は!この森を!真っ直ぐ!抜けた所よ!」
「分かった。じゃあね」
赤ず筋様々からおばあさん家の情報を聞き出した狼はスタコラサッサと走り去ってしまいました。
赤ず筋様々の整備した、別の言い方をすれば『環境破壊は気持ちいぞい☆』をした道を真っ直ぐ抜けると確かに小さな家が一軒ありました。
狼はこの家がおばあさんの家だと思い、ドアをノックしました。
コンコン
「あんだって?アタシに惚れ惚れ?
老人を褒めたって何も出やしないよぅ!
上がんな!」
(僕何も言って無いんだけど…)
おばあさんの耳は年のせいでかなり悪くなっていました。
どんな音も罵倒も褒め言葉に聞こえる素敵イヤーにジョブチェンジしていたのです。
「まぁまぁしばらく見ないうちに大きくなったねェ赤ず筋!」
「は、はぁ、まぁ…」
狼は一体何処を見たら僕が赤ず筋に見えるのだろう、と思いました。
おばあさんの目は耳同様悪くなっていたのです。
何でも赤ず筋様々に見えます。
棚から小物、皿、果てはパンまで視界一色赤ず筋様々だらけ。
ほら、今舞ってる埃の1つ1つ、それぞれ別の赤ず筋様々に見えるのでした。
こんなマッチョが常に視界に入っていれば暑苦しいし気が狂いそうなもので…あ、こっち見ないで下しあば
〈take4〉
えー、前の私は親愛なる赤ず筋様々様に対する反逆者でしたが、今回の私は完璧です。
幸福です。完璧です。壁の赤い染みは局地的トマティーナです。
それにしても出番まだなのに何故赤ず筋様々様がおばあさん家までやって来て私を絞め殺して行くのか分かりませぐあばらっ
〈take5〉
えー、前の私は親愛なる赤ず筋様々様々に対する反逆者でしたが、今回の私は完璧です。
幸福です。完璧です。そろそろ残機がヤバいです。
話は戻って、おばあさんは全てが全て赤ず筋様々様々に見える程赤ず筋様々様々の事を愛していました。
視界一色赤ず筋様々様々でも、勿論本物は見分けられます(本人談)。
おばあさんは近づいて来た狼を愛しそうに眺めます。
…どうやら本物に見えているようでした。
「あんれまア目も大きくなって!」
「おばあさんをよく見る為よ」
狼は赤ず筋様々様々の話しかたを真似して言いましたが流石にデスヴォイスまでは真似出来ませんでした。
「耳まで大きいンだねェ」
「おばあさんの声をよく聞く為よ」
おばあさん狼の耳をぽふぽふ触りながら言います。
…あからさまに獣毛と人肌では違うのに、全く気づいていないようでした。
「口まで大きくなっちゃって」
「それはね」
狼は意を決しておばあさんを見やります。
その目は、赤ず筋様々様々への復讐に燃え、優しい性格を殺した狩人の目でした。
「お前を喰う為さ!!!」
狼は病気のおばあさんに襲いかかりました。
所変わって赤ず筋様々様々。
数々の激しいトレーニングを己に課し、それを終えた赤ず筋様々様々は休憩していました。
赤ず筋様々様々の周りには、草木一本生えていませんでした。
ゴキュッゴキュッゴキュッ
「ぷはー、やっぱりトレーニング後はプロテインに限るわね!(デスヴォイス)」
赤ず筋様々様々は健康的な汗を滴らせながらプロテインをゴッキュゴッキュと飲み干して行きます。
赤ず筋様々様々のマッスル度が5上がりました。
…え?5じゃ少ない?
もっと上げろ?
いや、これが成長最大値で…え、ちょ、暴力反対!
暴力はんたぁああああいヴァアアアアアアアアアァァ…
〈take6〉
えー、前の私は親愛なる赤ず筋様々様々様に対する反逆者でしたが、今回の私は完璧です。
幸福です。完璧です。…理不尽…ぐすん。
はいはい、もう良いですよ。
5億上がりましたーしゅうりょうしゅうりょーう。
…うわ見た目キモなんでもありません許して下しあ。
見た目はヤバくなった赤ず筋様々様々様でしたが、ふとここである事実に気がつきました。
自分はプロテインを持って来て無いのに、今この手にプロテインが握られているという事です。
よくよく見てみるとそれはお母さんが赤ず筋に、おばあさんに届けるように言ったプロテインのプロテイン炒め〜プロテインを添えて〜でした。
赤ず筋様々様々様は「あ、ヤベ」と思いましたがそれと同時に「ん?」と疑問に思いました。
狼が運ぶのを請け負ってくれたのに今 プロテインのプロテ(ryがここにあるのはおかしな話。
赤ず筋様々様々様はだんだんと不安な気持ちになりました。
「こうしちゃいられないわ!(デスヴォイス)
早くおばあさん家に行かなくちゃ!(デスヴォイス)」
赤ず筋様々様々様は狼の速度の何倍もの速さで森に新しく道を作りながら走り出しました。
赤ず筋様々様々様はものの数秒でおばあさん家に着きました。
「おばあさんっ!(デスヴォイス)」
バリドゥガシュアッ!!!
赤ず筋様々様々様が扉を木っ端微塵にしながらおばあさん家にダイナミックお邪魔しますをすると、そこには今にもおばあさんに襲いかからんとする狼がいました。
「あぶなぁい!(デスヴォイス)
おばあさん、新しいプロテインよ!(デスヴォイス)」
赤ず筋様々様々様は精一杯のフルスイングでプロテイン(の残り)をおばあさんに投げつけました。
ガシャンッ!ビチャア!
おばあさんの顔に飲みかけプロテインとガラスのビンがヒットし、ビンは粉々に割れます。
その途端。
「ウッ…ウボンラチャタニィイイイイイッ!!!」
「ぎゃあああああああああああああああッ!!!???」
なんという事でしょう。
あんなに病気のせいで弱々しくガリガリになっていたおばあさんが、赤ず筋様々様々様もかくやという程ムキムキになったではありませんか。
驚いた狼は体を捻っておばあさんを避けます。
ガシュン!デゥン!スタコラサー
狼は家の壁に激突、そのまま穴を開けて逃走を試みました。
「待てい!逃がさんぞぉおおおおおお!!!
カーッ、コォーッ…ぺっ!」
「ああああああああああああああああああ!!??」
おばあさんの秘技、痰鉄砲が発動しました。
この技は当たると肉体的にもダメージがありますが、精神的ダメージの方がデカイです。
当たった人に1/1d6のSANチェックが入るレベルです。
狼はなんとか紙一重で痰を避けましたが、その痰鉄砲が当たった地面にはまるで隕石が落ちて来たかのようなクレーターが出来ました。
「あ"あ"あ"あ"あ"!?うわァアアアアアんっ!?
もぅやだこの一家ぁああああ!!!」
狼は森の中へ駆けこもうとします。
そうすれば自分を探しにくくなると思ったからです。
が、その前に。
赤ず筋様々様々様が狼の前に立ち塞がりました。
「ふんッ!!!(デスヴォイス)」
「ぴぎゃむっ!!!」
赤ず筋様々様々様に背負い投げを決められた狼は無様に地面に叩きつけられました。
狼は『もうだめだ!僕はここで死ぬんだ!』と絶望して、涙を流しました。
「うぅ…?」
狼は目をぎゅっ、と瞑りましたが、いつまでたっても衝撃がやって来る気配はありません。
「…狼さん。1つ聞いていい?(デスヴォイス)」
「ひゃ、ひゃいっ!!!
な、なんなりとっ!」
狼は萎縮したまま赤ず筋様々様々様を見上げます。
「あなたはどうしておばあさんを襲おうと思ったの?(デスヴォイス)
あなた、ここら辺ではヘタレなベジタリアンで通ってるじゃない。(デスヴォイス)
わたし、そんなあなたが理由も無く肉を食べるとは思えないのよ。(デスヴォイス)
だからお願い!理由を教えて?(デスヴォイス)
もしかしたら力になれるかもしれないわ!(デスヴォイス)」
「……」
狼は唖然としました。
あの赤ず筋様々様々様が自分に親身になってくれたからです。
狼はそんな赤ず筋様々様々様を見て、話してみようと思いました。
…それが、最大の過ちでした。
「…僕、きみみたいに強くなりたくって…。
肉を食べたら、強くなれるかなって…思って…。
でも僕、見た目通りひ弱で弱っちいから、弱い奴じゃないと襲えないって思ったから…」
「だから病気で弱っているおばあさんを襲おうと思ったの?(デスヴォイス)」
「…うん」
狼は項垂れながら答えます。
その光景はさながら自白のようでした。
それを見た赤ず筋様々様々様は手をぽん、と打ちます。
その衝撃で強風が吹き荒れました。
「ダメよ、そんなんじゃ!(デスヴォイス)
筋肉を得るには、まず運動しなきゃ!(デスヴォイス)
それからプロテインを摂取しないと!(デスヴォイス)
肉食べた所で強くなんてなれない!(デスヴォイス)
これからの時代筋肉よ!(デスヴォイス)
そうだわ!あなたにおばあさんにも教えてあげた赤ず筋式トレーニング方を伝授してあげる!(デスヴォイス)」
「え、いや、僕わ…」
狼が嫌な予感を感じとって後ずさりすると、背後から背中をガッ!!、と掴まれました。
ギ、ギ、ギ…と錆びついた機械のように振り返ると、そこには良い笑顔のおばあさんがいました。
「強くなりたいンだろぅ?
なら受ける事さね。
赤ず筋のおかげであたしゃこんなにムキムキになれたんだからねぇ!」
そういっておばあさんは自慢の肉体を狼に見せびらかします。
おばあさんに気が向いている狼の手を、赤ず筋様々様々様がガッシ!と掴みました。
「さぁ早速始めましょう!(デスヴォイス)
輝かしい筋肉があなたを待ってるわ!(デスヴォイス)」
「え、いや、僕はそんなんじゃぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ………」
暗い暗い森の中、狼の絶叫が響き渡りました。
それから数日後。
死んだ魚のような目をした赤ず筋様々様々様ばりにムキムキマッチョになった狼が森で目撃されたそうな。
とっぴんぱらりのぷうぷうぷう。
狩人「ストライキ☆」
ブクマ、ポイント評価、感想等お願いします(^ ^)
特に感想をくれると作者が盆踊りを舞う程喜びます。
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学園モノややぶっ飛び異能バトルアクションです!
こっちをメインにやってるので話数はそれなり。
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