俺の妹は可愛いんだよ!
いつも俺は7時に目を覚ます。窓からは朝日が入り込んでいて少し眩しい。
「う〜ん、むにゃむにゃ〜…」
そしていつも俺が起きるとすぐ横で妹の和紗が寝ている。しかもなぜか半裸で…
だが俺はシスコンかどうかは分からないが、起きると横で妹が寝ている、というシチュエーションはどちらかといえば大好きだ。
なぜなら俺の妹は他の女子よりも断然可愛いからだ。
「おい、起きろー、朝だぞー。早く起きないと先に学校にいっちゃうぞー。」
もう少し寝顔を見ていたかったが、流石に学校に遅刻するのはやばい。だって今日は俺の高校生最初で最後の入学式だからだ。
そして和紗はすぐに飛び起きた。
「いや!一緒に学校行く!」
急いで和紗は部屋を出て、自分の部屋に飛び込んで行った。俺には普通のことだと思っているこの朝のやり取りだが、他の人が言うには重度のブラコンがすることらしい。
俺もベッドから降り学校の準備をすることにした。入学式くらいしっかりとした服装で行かないと。
準備を終え、俺はご飯を食べるためにリビングに行った。そこにはもう準備を終えたのだろう、制服に着替えた和紗が椅子に座って、テレビを見ながらパンをかじっている。
和紗の髪の毛は少し茶色がかっていて、今はロングヘアにしようと頑張っているのか、前よりも髪が長くなっているような気がする。やっぱりオシャレがしたい年頃なのだろう。
和紗は今年から中学3年生になる。俺とは1つ歳が離れていて、最近は育ちざかりなのか、ちょっと前よりも胸が大きくなっているように思える。最近スタイルがよくなったような…
そんなことを考えていると、
「ご飯早く食べないと入学式遅刻しちゃうよ?」
和紗はまだ少し眠たそうな声でそう言った。ほんと可愛いなーと思いながら、
「分かってるよ」
と俺。ここまで可愛いとか思ってるとシスコンになるのかな?と考えながら俺もパンを用意し始めた。
「「行ってきまーす!」」
俺と和紗は元気よく家に向かってそう言った。とはいっても、親は両方とも朝早くに仕事に行っているので、誰もいない。
「う〜ん、眩しい!」
和紗は目を細めながらそう言った。それもそうだろう、今日は雲ひとつない快晴なのだから。
和紗は俺が行く高校の近くの中学校に行っているので、通学路はほぼ一緒だ。というよりもたまたま近かったのではなく、俺が志望校を決めるときに和紗が、
「お兄ちゃんと一緒に登校できなくなるんだよね」
と、とても寂しそうな声で言われ、近くの高校を選ばざるをえなかった。かといって、言われなくても多分近くの高校を選んでいたというのは言わないでおこう。
10分ほど歩いて、和紗とは道が違うところまで来たので、和紗とわかれた。そしてもう5分歩くと学校が見えてきた。
ここで楽しい高校生活を遅れるかは不安だが、とりあえずは楽しめるように友達作りを頑張ろう。
そう思った矢先、門前に誰か立っている。俺は少し目を伺った。とてつもなく可愛い美少女が立っていたからだ。