異世界転移しました!
なろラジ用なので続きを書くかは迷い中ですが、もしかしたら書くかもなので連載にしておきます。
「ごめん、婚約はなかったことにしてほしい。」
突然そう告げた男は結婚を1ヶ月後にひかえた私の婚約者。あまりの突然のことに理解できない。
「君には隠してたけどほんとは好きなやつがいて、そいつが結婚なんかするなって、俺と一緒にいてくれって言ってきてさ。」
彼の後ろには別の男性がいた。
「え、待って、その彼同性愛者なの?」
彼が両性愛者なのは知ってた。昔は男性が好きだったことも。でもそれは過去のことで、私を好きだと言ってくれたし、プロポーズもしてくれたのに。
「そうだったんだ。ほんとにごめん。」
「・・わかった。いいよ、じゃあね。」
私は振り返りもせず真っ直ぐとある店に向かった。
「異世界転移させてください!!!」
扉を蹴破る勢いで入ったその店は今人気の転移・転生屋。金を積めば積むほど理想の世界へ行けるといううわさの。
「ええ、もちろんですよ。どんな世界をお望みですか?」
「とにかく癒される世界で!あとできれば私を愛してくれる人もほしい!」
そう言って私は机の上にお金を叩きつける。結婚式用やらなんやらで貯めていた分も含めた全財産を。
「かしこまりました。それではこちらの扉の先に理想の世界が待っていますよ。」
私はためらうことなく扉を開けその世界へと飛び込む。
目に飛び込んで来たのはパステルカラーのなにか。ぴょんぴょん飛び跳ねてるけどうさぎとも違う。あえて言うなら雪で作るうさぎみたいな見た目をしている。
「なんだかわかんないけど、これめっちゃもふもふしてて気持ちいいー。」
私がもふもふに癒されていると男性が近寄ってきた。
「君は誰だい?」
「あ、ごめんなさい。あまりに気持ちよさそうだったので。」
「君はスピナが好きなのかな?」
「スピナ・・?この子たちスピナって言うんですか?」
私の返事に男性の方が驚く。
「知らないの?」
「実は家出みたいな感じで来たので、この辺はよく知らなくて・・。」
まさか異世界転移してきましたとは言えないし適当に誤魔化してみた。
「そうなんだ。じゃあよかったら、僕の家に来る?」
「え!?」
「僕はこの子たちスピナを育てる仕事をしてるんだ。この子たちも君を気にいったみたいだし、他に行くあてがあるなら無理にとは言わないけど・・。」
「ぜひ!お願いします!」
こんな癒しを育てるなんて、なんて素敵な世界!
決めた、私はここでスローライフを送ることにする!
テーマの中で書けそうなものを色々ぶち込んで書いてみました。ちゃんとした異世界ものも婚約破棄ものも書いたことないんで続きが書けるのか・・?ってなってます(汗)
いつか書くかもです(何回言ってるんだ私)