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薬剤師になろう!  作者: やくまる
序章
2/7

お引越しをしよう!

日和の新生活の準備が始まります。

一人暮らしって色々失敗した経験あるなぁ、なんて思いつつ読んでいただけたらと。

それにしても薬剤師らしい話はいつ書けるんだろう。テンポよく話を書くって難しいですね…

序章 第2話 「家決め、そして引っ越し」



「合格おめでとう!4月からよろしくね」



リクルートの溝淵さんから返信があった。実際のところ本当に合否が分かるのは就職してしばらく後になるので完全に安心というわけではないが、とりあえず国家試験という第1関門は突破できた。



ありがとうございます、っと。

日和はスマホを操作しつつ、もう学生ではなくなるのだから失礼の無いようにと文章を考え、返事を返した。

これから上司になる「溝淵さん」こと溝淵建(みぞぶちたける)は大学時代の2つ上の先輩である。


日和と彼は学生時代の頃からの知り合いという訳ではなかったが、日和はリクルートの担当の1人であり、彼には気のいい明るい印象を抱いている。

本当に一番に尊敬している人は別にいたが、今は担当を外れている。しかし、これから一緒に働くことになるのだからと日和はまったく気にも留めていなかった。



さて、そろそろ次の話題が来るかな…

日和は合格の報告が終わると、次に来るであろう引っ越し先の話題を心待ちにしているのである。



「3月の末に家選びに来て欲しいんだけど、いつなら空いてる?卒業旅行もあるよね?」



日和は心の中でガッツポーズをとりつつ、

「これからはじまる私のスローライフ!」

なんてことを思いつつ、溝淵さんへ希望の日程を伝えるのであった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



結論から言えば、家選びはとても順調であった。


心配していた飛行機代は会社持ち、

家は会社の方で候補をいくつか用意してもらい、間取りと家賃の書かれた紙の中から好きなものを選ぶ形となった。


「家賃手当も3万もつくなんて嬉しいねぇ」


日和はこれだけ待遇がいいのである、ちょっとくらい背伸びしてもいいんじゃないだろうか。

などと少し浮ついた気持ちになりながら、渡されたられた選択肢の中から目ぼしい物件を探していく。


田舎であるからか、家賃はどれも都会の相場より2万円は安い。4万も出せば戸建てが借りられるほどであった。

とりあえず日和は駐車場代込みで6万5千円、築2年で防音性能がいい4階の、40平米程度の部屋を選ぶことにした。



「家賃補助があるから悪くないでしょ♪」



当たり前だが、40平米なんて大きさは新社会人には”過剰すぎる“部屋の大きさである。都会であればワンルーム生活は当たり前だし、その倍ちょっとの大きさは余裕であった。



日和が就職することになる会社の初任給は、彼女がホームページで調べる限りでは月23万と田舎の辺境地にしてはやや少なめ(だいたい25万が相場)であったが、都会の家賃事情を考えれば月3万ちょっとくらい出してもいいだろうと考えたのである。


この安易な決意が後々になって日和の首を締めることになるのだが、それはまた後の話。



実際に物件は、会社の(たぶん)お偉いさんに連れられ見てきたので、日和としては完璧な部屋探しができたと自負している。



住む家も無事決まり、あとは家具を揃えるくらいであろうか。

家具に関しても、引っ越し諸々資金として会社で50万程度の補助金が出ているので、日和の気持ちはもうウッハウハであった。



なんでみんな田舎で働かないんだろう?

そう思わざるを得なかった。



夜は一緒に部屋探しに来ることになっていた、もう一人の同期である相沢さんと会社のお偉いさん(名前は忘れた)と一緒にご飯を食べに行き、それぞれ会社で用意されたビジネスホテルの部屋で休むこととなった。


相沢さんも思いのほか早く家が決まったらしく、明日には実家に帰ることになった。相沢さんはたぶんスクールカースト中位くらいの明るい人で、人当たりがよく悪い人ではなさそうだ。お互いあまり話はしなかったので、印象にはそこまで残ってないけれど。



「順調だなぁ…」



日和は満足しつつ、家選びを終えるのであった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



さて、家選びが終わり、実家へと帰ってきた日和は新しい我が家に置くための家具を買うことにした。当然、実家暮らしなので家から持っていける家具は1つもない。

ベッドも持って行きたかったが、母親から拒否されてしまった。



「しょうがない、とりあえず最初は質素な暮らしでいいから少しずついい家具を買おうっと。」



お金がある程度まとまってあるとはいえ、生活必需品である車を買うお金を残しておかなければいけなかったので贅沢はできない。



まずは冷蔵庫と電子レンジ、洗濯機の購入することにした。

新生活3点セット(5万円)みたいなのだと、粗悪品になる可能性があって怖かったので、念入りに調べつつ、以下のような値段配分で購入した。


冷蔵庫 : 霜取り機能付き 3万円

電子レンジ :オーブン機能付き 2万円

洗濯機 :音が静かで小さいの 2万円

車買う頭金 :事故が怖いので普通車 10万円


(日和の残金: 37万)



とりあえず購入した三種の神器(?)たちを新しい住所へ送り、日和はその後も引っ越しに必要な家具を思いつく限り列挙していった。



テレビはまあ、ネットがあればいいでしょ。家には無料WiFiがあるみたいだし。学校で貰ったノートPCもあるもんね。


炊飯器は土鍋とかでいいんじゃないかな?お金はできるだけ貯めたいもんね。


ベッドはいらないかな〜

実家で昔は直に布団ひいてたし。節約しよう。


あとは洋服と化粧品を持っていけばいいよね。うん、それで大丈夫なはずだ。



他に思いつくものはあとは布団くらいだろうか。現地調達したらいいかな。まあ、これでいいや



結論から言えば、日和の見積もりは、かなり甘かった。5段積みになったパンケーキよりも甘かった。甘々だった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



そうして、引っ越し当日。



空港から車でレンタカーショップに連れていってもらい、会社持ちでレンタカーをしばらく借りることとなった日和は新しい家の鍵を偉そうな上司(予定)から受け取った。



さっそく我が家へと向かう日和。

送った荷物は次の日に届く予定だったので、食事はコンビニで済ませる予定だったが、とりあえず愛しの我が家を拝みにいくのだ。



そして、鍵を開けて部屋に入り、あたりを見渡すと、本来あるべきものがそこにはなかった。



日和は、思わず心の声が漏れてしまった。



「なんで電球ついてないの!!!」



ひとりぼっちには広すぎる部屋に、日和の声は虚しくこだました。

あとがき


さて、今回のお話で日和の自由になるお金は37万となりました。これからどう目減りしていくのでしょうか…


他人の懐事情なんてそう見るものではないですが、貯金残高とかも経過を追えるようにしていこうと思います。

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