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003 召喚する勇者

前回までのあらすじ・・・・リツは部屋の前に付きました

「待っていたぞ勇者リツよ。心の準備は出来ているか?」

「は、はい!頑張りましゅッ!」


噛みました!

王様も苦笑いを浮かべています。


「ゴホンッ、…あぁ、理解しているとは思うがこれから其方ソナタが行う儀式は戦徒せんとちぎりだ」


戦徒の契とは世界のどこかに居る、とっても強い人を呼び寄せて仲間になってもらう儀式です。


「呼び寄せた強者つわもの召喚しょうかん恩恵おんけいとして其方の加護かごを得る」


すごい事です。呼び寄せられた人は、もともと強いのに更に強くなると言う事なのです。

ですが本来は、やらなくていい儀式なのです。


「申し訳ありません。私がもっと強かったら…」

「いやいや、其方に責はない。もとよりこちらが無理やり喚んだのだ。その上、負わなくてもよい責任を押し付けようとしている我々を許してくれ」


王様にあやまらせてしまいました。

それというのも私が弱いからいけないのです。

勇者として喚ばれた私は信じられない程に弱く、一般兵士の方々の訓練にも付いて行けません。それでも…


「いいえ!困っている人がいたら助けるのは当たり前です!」


そうです!警察官だったお父さんが言っていました!


「其方の優しさに感謝する。…では早速さっそく儀式をり行うとしよう」


私は神官さん達に付きわれ、魔法陣まほうじんの上に立ちます。


「勇者さま我々がおそばにいますので、緊張きんちょうせずとも大丈夫です」


そう言って神官さんは優しく微笑んでくれました。

不思議と心が和らいだ気がします。


「では、…よろしくお願いします!」


私は体の中にある魔力を目一杯出めいっぱいだしました。

魔力とは魔法を使うための燃料だとマリちゃんが言っていました。

難しい制御はまだ出来ませんが、周りにいる神官さん達が手伝ってくれるので、私は一生懸命いっしょうけんめいに魔力を出すのみです!


『オオオォォォ…』


光りが部屋中を照らしてまぶしいです。私は目をつむりながら魔力を絞り出します。そして…


ドサッ


「成功!………です?」


神官さんが成功を告げました。しかし、様子がおかしいです。

私は、ゆっくりと目を開けました。そこには…


「え――?……えええぇぇぇッ!?」


なんと血まみれの男性が倒れていたのです。


ようやっと、召喚できた

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