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君が教えてくれた僕の生きた証  作者: 涼夜 融己
2/7

小さなきっかけ、大きな偶然

 きっかけは、偶然だった。

でも、きっかけとしては、とてもとても小さくて

偶然にしては、それがもたらす影響は、とてもとても大きなものだった。

だってそれは、平行に張られた糸のような俺らの関係を

ぐちゃぐちゃで簡単に取れそうなのにとても固く結んだんだから

中3の冬、俺はこの受験に向かっていく皆の張り詰めた空気が大嫌いだった。

なぜなら皆、雰囲気を変えて血走った目で勉強しているからだ。

俺は、この息の詰まるこの空間が嫌で嫌で仕方がない

そんな中、先生から急に呼び出された。

何か怒られるような事しだろうか?

そう思っていると、目の前に大量の書類が置かれ急に先生が話出した。

内容は、こんなものだった。

呼び出したクラスメイトが書類を取りに来ない。だから、お前が探して渡せ

最初にめんどくさいという感情が湧いた。

そして、次に仕方ないと思った。

それから、夕焼けに染まる校舎内を探し回り、遂に見つけたのは、裏庭の奥

さっさと書類を渡して帰ろうと思ったが、電話をしているようなので待つ事にした。

  ー············ら、········だね

遠巻きに聞こえて来る話し声、気付くと俺は、聞いてみたいという誘惑に負けていた。

  ー僕は、まだ大丈夫。あと一年位しか生きられないけど

俺は、驚いた。普通に聞いていれば冗談だと思うだろう。でも

その言葉を発した彼女の横顔は、とても悲しいもので悔しそうなものだった。

その場から立ち去ろうと振り返った時向かい風が急に吹き俺は

後ろをみた。すると、彼女がこっちを見ていた。驚きの表情で

これが俺と彼女の出会ったとても小さなきっかけで大きな偶然だった。

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