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始まったカウントダウン
ふわふわと舞っている雪の中告げられたのは、死神の足音だった。
大丈夫、最善を尽くします、必ず助けてあげるからね
医師の先生は、この言葉達をずっと繰り返す。
でもね分かってるんだよ。自分の体の事だから自分が一番分かる事だから
いや、分かって受け入れなきゃいけない事だから
それなのになんでこんなに悲しいんだろ?なんでこんなに悔しいんだろ?
どうして目から落ちていく雫は止まる気配がないんだろ
悔しい、どうして僕だけこんな目に遭うの?どうして僕なの?
「助けてよ····神様·····お願い」
気づけば声に出して叫んでいた。居るはずもない神様に助けて欲しかった。
僕が普通に生活出来るのは、あと365日が最大
それまで僕は生きていた証を残せるかな。
ーそして命カウントダウンが始まった。