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傭兵達の下剋上  作者: 羽賀唯人
1章 本圀寺の変
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7、戦後報告は当主まで(報連相)

本圀寺からなんとか帰って来た俺たちは、ちょうど帰っていた重秀に報告をした。


「若!ただいま帰りました!」

「三崎、今は人もいないし普通にしていいぞ」

「……わかった。重秀」

「ところで、お前たちはどこへ?」

「京の本圀寺。三好と喧嘩してたぜ」

「はぁ?」

「三好と喧嘩してた」

「お前な、金払いの良い三好と喧嘩してどうすんだ。後ろ盾がいなくなったも同然だろ?」

「まあ、そういうと思ったよ。だけど、良い収穫も得られた」

「収穫?」

「ああ。足利に使える奴が居たんだよ。これが」

「名前は?」

「細川藤孝。政治家だけど武力もあってすごく強い。これ本当に」

「他にもあったんだろ?その顔は」

「まあな。今急成長した織田信長にあって来た」

「え?あの尾張の織田に?桶狭間で今川破ったあの織田に?」

「ものすごく混乱してんな。ああ、その織田だよ」


なんで織田って言った途端めっちゃ驚いてんだ?

なんか織田に因縁でも……ないな。少なくても俺がここにいる間は。

まあ織田家の壊れっぷりはものすごくすごいからね。滝川とか柴田とか明智とか。

武田も上杉もびっくりですな。はい。


「そ、そうか。確かに今の将軍は足利義昭。彼を擁立したのは織田信長だったか」

「ああ。そして織田からの雇い賃」

「………………」

「おーい。重秀〜?」

「……はっ!少し意識が飛んでた!」

「何があった」

「いや、こんなに金を見たことがなくてさ」

「ん?湊んところに行けばもっとあるぞ」

「……お、おう」

「お前今日本当にどうした?少し変だぞ?」

「気のせいだよ」

「そうか。それなら良いんだけどな」

「それはそうと、とある勢力から婚姻同盟を受けないかという使者が来てな」

「盟友ですか。ふふふ、それは良いですね」

「だけどその勢力がちぃとばかし厄介でねぇ……」

「へ?」

「飛騨の覇者。そういえばわかるかな?」

「ああ……、『山越将軍』のあの人か……。でも、なんでここ?」

「向こうが言うには、『なんか丁度良いところにいるから』。だそうで」

「へぇ〜。で、どうすんの?」

「重朝を婿にしようと」

「良いんじゃね?」

「軍師様の許可も得られたことだし、了承の返事を送っとくわ」

「ん」


こうして和やかに終わった。

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