表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傭兵達の下剋上  作者: 羽賀唯人
1章 本圀寺の変
6/35

4、そこは信じてお前に任せる(敵です)

三好編です。

〜三好・斎藤連合軍本陣〜


「くそっ!雑賀からの返事はまだか!?」

「はっ!未だ雑賀からの返事は届いておりませぬ」

「政康、ならば我らだけで本圀寺を襲うぞ」

「だが、龍興……!」

「政康、落ち着け。ここは龍興殿の言う通りにすべきだ。幸い、信長はすでに美濃へ向かったと言う情報が来ている」

「康長様!しかし!」

「政康!落ち着け!」

「長逸殿……」


三好三人衆。

三好長逸(みよしながやす)三好政康(みよしまさやす)岩成友通(いわなりともみち)の三人のことを指す。


「伝令!雑賀より文が参りました!」

「おお、来たか!さて内容は……?」


『ども。雑賀衆代表です(雑賀孫一とは言っていない)。うちの軍師が何か小笠原信定(おがさわらのぶさだ)が危険っぽいってことで知らせに来ました。あ、後、味方につくかどうかは決めてないんでそこんとこヨロシク』(現代語訳)


「……クソがぁ!!雑賀め!」

「な、何があったんでしょうか!?」

「っ!……いたのか、友通」

「は、はい。今来たばかりでございますっ!」

「そうか……」

「で、どうだった?」

「これを読んでくれ!」

「……ちっ!雑賀はこっちに味方するつもりがないのは解りやすいな」

「ああ、そうだ!なら、もう攻めようぜ?」

「待て。まだ織田は美濃についていない。それにこの豪雪だ。美濃に着けばこっちまで来るのは危険だろう」

「なら、待てってことか」

「ああ。そうだ」

「……わかったよ。長逸」

「その前に、これはどう言うことだ?」


そう言って長逸は手紙の一つの部分を指した。


「小笠原信定の謀反か……」

「軍師、と言うことが書いてあることってことは」

「十中八九、策だろうな」

「……念のため、小笠原を呼ぶか」

「そうですねっ!……って康長様!いつの間に!」

「いちいちうるさいな、友通」

「っ!すみません!康長様!」

「儂を……呼んだかぁ?」

(うわぁ。こいつ、めんどくさそう)

「龍興さん?どうされたんですか?」

「いや、なんでもない」

「儂は……どうなる?」

「働けば、別にどうでも良い。そこに関しては信じてお前に任せる」

「そうかぁ……。そうできればいいけどねぇ」

気味の悪い笑みを浮かべて信定は去って行った。


後に本圀寺の変と呼ばれることになる戦の始まりは、もうすぐそこに迫っている。

重秀(孫一)が出ないのは、忘れてるからじゃないんだよ?

孫一特集組もうかと思ってるんだよ?

・・・本当、だよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ