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傭兵達の下剋上  作者: 羽賀唯人
3章 大阪湾の戦い
28/35

24、捕虜に対して尋問(礼節は保ちます)

新章スタートしました。

俺は家臣、佐武義昌(さたけよしまさ)くんに連れられて牢へ向かっていた。

城の内部、特に牢の近くはあまり寄らないためよく知らない。

彼は、この城の築城に携わったからこの城のことがよくわかる。

強いよー。彼は。


「ここにいるのか……。それにしても手が早いな。湊は」

「はい。湊様はすぐにこちらへ連行しましたので」

「そうか。で、その詳細は?」

「男が一人、女子が一人の計二人です」


へぇ。男と女か。……男と女?


「もう一度お願い」

「ですから、男が一人、女子が一人の計二人です」

「は、はぁ」


なんか嫌な予感しかしないんですが?

どうしようか。修羅場の予感が……。まあ、気にしなくていいか。

気のせいであってほしいしな。頼むから!


「まあ、いいか。さて、早く連れてってくれ」

そうして進んで行くと、牢があるところの近辺にたどり着いた。


「ここです」

「ありがとう。そこで待っていてくれ」

「はっ」

さっきの話の通りっていうか男と少女じゃねーか。

はぁ……。これは骨が折れそうだな。

まあ、二人が違う牢に入っているだけましか。


「おい、そこの者。名はなんという?」

「……わしか?人に名を聞くときはまず自分から言ってくれ」

「仕方ないな。俺の名は三崎針司だ」

「これはご丁寧に。わしの名は後藤小兵衛と申す者。さあ、早く首を打て!」

はぁ……めんどくせぇ人に当たったもんだなぁ。

まあ、いいか。


「首を打つかどうかは俺が判断できることではない。いくつか質問をするからそれに答えてくれ」

「答える義理などな」

「小兵衛、義理はある。彼らは私たちに忠節を尽くし、同盟を守ってきた。しかし、それなのに我ら織田に攻撃された。それならば、捕らえられた私たちには答える義理はあるのではないか?」

「治様、くっ……確かに、そうですな。しかし、答えられないところもあるということだけわかってくれ」

「わかってるさ。まず、最初の質問だが、お前は誰の家臣だ?」

「竹中重治様の家臣だ」

「そうか。次は今回の戦、策を立てたのは誰だ?」

「策の根幹は重治様の娘、治様だ。その上から重治様は策を立てた」

「わかった。最後の質問だ」

「なんだ?」

「もし織田が勝っていたら雑賀衆をどうしていた?」

「……末端のわしが知り得る情報ではない」

「そうか。ありがとさん。おーい、佐武くん。彼を解放してくれ」

「了解です!」


後藤さんは、口から「え……」という声が漏れ出ていた。

それを放って置いて、後藤くんは丁重に外へ連れ出されて行った。

まあ、彼女と一緒に帰るつもりだろうから帰るつもりは毛頭ないだろうけど。


さて、こっからが問題だな。

普通の少女だと思っていたけど、さっき後藤さんを諭したときの声色、その弁舌の正確さなどはすごかった。

先ほどの後藤さんの証言をもとに考えると、彼女が竹中重治の娘ということになるな。

そう考えると、先ほどの弁舌の正確さも納得がいく。

まあ、予想だから成果気かどうかなんてしらねぇけど。


「さて、次は君だよ」


俺がそういうと、彼女は心なしか小刻みに震えた気がした。

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