表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傭兵達の下剋上  作者: 羽賀唯人
2章 第一次紀州征伐
23/35

20、死地は死地にあらず(前門の虎 後門の狼)

最初にぶつかり合ったのは、滝川隊と鶴・蛍隊だった。


ギィッン!!

ガイィン!


刀と刀がぶつかり合う。

優勢なのは、やはり滝川勢だった。

雑賀衆は傭兵をやっているとはいえ、ほとんどが農民。それに比べて織田家は職業が足軽。

つまり、傭兵農民VS職業軍人の戦いで、職業が軍人の方が兵の練度が高いのは当然だろう。


しかし、雑賀の兵をなめてもらっては困る。

雑賀衆の兵は、傭兵。

頼まれれば、お金を出されれば、例え火の中水の中だ。

古今東西の戦場を見てきた雑賀衆だからこそ、できる戦い方がある。


そして、湊・雀隊は金森・佐久間隊にぶつかる。


少しの兵力差により湊・雀隊の方が優勢だ。

遠くからゆっくりと、しかし着実に近づいてくる影がある。

木下・竹中隊だ。今合流したのだろう。

彼らが金森・佐久間隊と合流すると、厄介なことになる。

それまでに滝川勢を倒して、返す刀で湊・雀隊を助けることになるだろう。

さて、俺は滝川勢にぶつかる。これで倒せればいいんだが……足りないだろう。

そろそろ、彼の話もまとまった頃だろう。

頼む……!


「突っ込むぞ!織田の弱兵に目に物見せてくれるわ!」

「「「おおー!!!」」」


多くの兵が突っ込む。

滝川勢は混乱して、もう壊滅状態である。


鶴と蛍は少し驚くがこちらの意図を察したのか、すぐに攻撃に移る。

しかし、相手の方が少し敏感だった。

一瞬、驚いたところを見ると、相手は行動を開始して包囲を打ち破ろうと動く。

だが、雑賀十傑の名は伊達ではない。

包囲を守るために動き、相手の動きを阻害する。


「ここを守って!」

「くそっ!まだ、負けらんねぇんだよぉっ!」

「雑賀の地を侵したこと、許しません!」


そして、遠くに何かが響く。

鬨の声のようだ。何があった!?

まさか、湊か雀かが討たれたのか!?


……そんなことを考える余裕はねぇな。

今は、前の滝川を討つ!


「三崎様はどこですか!?」

「おう!ここだ!!」


何が、あった!?


「湊様が、金森・佐久間隊を退けたそうです!!」

「本当か!?」

「はい!本当です!」

「……そうか!よし、下がってくれ!」

「はっ!」


向こうも気づいたみたいだな。


「血路を開いて逃げるぞ!金森殿に佐久間殿が退いた!」


ザワザワ……

敵兵の士気が下がって行く。

仕方ないだろう。金森・佐久間は織田家の有力家臣だからだ。


「兄上!どうします?」

「ここは退かせよう。滝川を討って、さらなる大群が来たらたまったもんじゃない」

「わかりました」


そして、滝川一益勢は退いた。

佐久間信盛は、息絶え絶えに殿を木下秀吉と共に行った。

竹中重治も、それに続いた。



しかし───







「よっしゃぁ!!お前ら!こっちに滝川勢がくるぜ!正面突破で、三崎たちと合流だぜ!」


さらなる悪夢が待っていることは、彼らは夢にも思わなかっただろう。

前話であと2話ぐらいって言ったけど、ここからあと2話です。

すんません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ