第7話
ある日、イルフェア公爵家の子供は落ち込んでいた。
その理由は、2日前にさかのぼる……
******************
アルベルトが遊びに来た2日前の日
その日は、アルト君と友達になって一ヶ月ぐらいの日だった。ちなみに月は、地球と同じように12ヶ月あって春の月、夏の月、秋の月、冬の月がある事を最近フィナから聞いたのだリラは、地球と同じような感じでラッキーぐらいしか思っていないようだが…
「リラ!遊びに来たぞ!」
リラは、元気がいいなぁとおばさんくさい事を思いながらアルベルトに返事を返した。
「アルト君!久しぶりだね〜〜」
アルベルトは、イルフェア公爵家を見ながらリラに返事を返す。
「あぁ、イルフェア公爵家もなかなか大きいな」
「そうかな?王宮の方が凄いよ〜」
最近は、プライベートの時には、敬語じゃなくて砕けた感じで話している。
最初は、ぎこちなかったけど最近は、慣れてきたのだ。
「フィナ、わたくしの部屋に紅茶と焼き菓子を運んでおいて下さいね」
すると、フィナは、首を傾げてこっちを見ていた。
「あの、リラニャルート様、焼き菓子って何ですか?」
「えっ!?知らないのですか!?焼き菓子というのは、紅茶に良く合うお菓子のことですけど……」
すると、今度は、アルベルトが首を傾げていた。
「リラ、焼き菓子ってなんだ?美味しいのか?」
「もしかして、焼き菓子ってないんですか?」
「?だと思います。私は、聞いたことがありません……申し訳ありません……」
ガーンΣ(゜д゜lll)この世界では、お菓子ってないの!?
******************
現在
リラの周りには、どんよりとしたものが漂っていた。
「はぁー、まさか、お菓子がないとは、思わなかった…」
周りの召使い達は、焼き菓子というものは、知らないのでなかなかリラを慰めることが出来なかった。
「うぅー、仕方ない!お菓子がないなら自分で作り出してやる!」
すると、やっと、元気になったと召使い達は、喜んだ。
リラは、後ろを振り返って「フィナ」っと呼んだ。すると、フィナは、急いでリラの近くに寄ってきた。
「ローゼリラ様、何でございますか?」
「わたくしは、厨房に行ってみたいのですが、何処にあるのですか?」
すると、周りの召使い達は、目を見開いて驚いた。
フィナもその中の一人だ。
「厨房でございますか?」っと驚きながら答えた。
「えぇ、ちょっと作ってもらいたいものがあるのですわ」
「作ってもらいたいものですか?」
「えぇ、ダメかしら?」
私は、わざと上目遣いでフィナと話す。
「うっ、ですが、厨房は、召使いの方達がたくさんいるところでお嬢様のような方は、入らない方がいいと思いますし、レシピでしたら私が厨房の方に教えますよ?」
「いえ、わたくしは、自分でそのレシピは、使えるだろうか判断しようと思うのです。」
「…分かりました、でも、奥様と旦那様に許可を取らなきゃいけないのであと、2日ぐらい我慢してください。」
すると、フィナは、「失礼します」っと言って父様と母様に許可を取りにいった。
一時間後
私が本を読んでいるとフィナがドアをノックしてきた。
「失礼します、フィナです」
「どうぞ」
「失礼します、ローゼリラ様許可取れましたよ。」
「そうですか!厨房に行ってもいい日は、いつですか?」
私は、首を傾げてきいた。
すると、フィナは、「厨房の方は、出来れば、明日と言っていました。」と言われた。
「明日か、分かりました。明日、厨房にいくので厨房の方には、よろしくと言っておいてください。」
やった〜!ついに明日お菓子が作れるぞ!
そう思うリラなのでした。
次は、お菓子作りをします!
レシピも載せるので是非見てください!
29/9/29 お茶菓子→焼き菓子