アルベルト視点
今日は、父様の友人の子供が宮殿に魔力検査を行うようだ。でも、女なんてどうでもいい、女なんて俺の権力が欲しくて家めあてで誰も自分のことを好いてくれる人がいなかった。なので、俺は女が嫌いだった。
だけど、それは違った父様の友人の子供によって変わったのだ。
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玉座のある広間
母様に言われて父様のいる玉座の隣に立っていた。
「母様、今日来るのは、イルフェア公爵でいいのか?」
「えぇ、そうよ」
すると、扉が開いたので気を引き締めた。
すると、イルフェア公爵と思われる男の人と隣には、銀色に輝く髪に映える琥珀色の瞳の顔がとても整っている少女がいた。
余りにも整っていたので少しの間見惚れていたが、急いであんな顔できっと俺の権力めあてだと思って自分を落ち着けた。
「久しぶりだな!フィル!」
「あぁ、お前こそ元気そうでなによりだ」
すると、父様が誰だか分からなかったようで隣の男の人の裾を引っ張った。
「リラ、こいつは、この国の王だ」
「えっ!?」
リラっていう子は、父様が余り王には、見えなかったようだ。
「この子が史上初の全属性の子供かぁ〜
なかなか、将来か楽しみな子供だなぁ〜、どうだ?うちの息子の婚約者になるか?」
「結構だ、お前の子供なんかに渡すか!!」
「あはは〜〜冗談だよ、フィル!さて、その子にも私達の紹介をしよう」
イルフェア公爵は、呆れたように話した。
「はぁー、早くしてくれ」
「はいはい!えっとね、俺はこの国の王のカルヴァンだ。」
「わたくしは、王妃のティーナですわ、この子は、息子のアルベルトですわ」
自分は、冷たく挨拶をした。
「よろしく…」
「ローゼリラです、よ.よろしくお願いします!」
ローゼリラって子は、緊張しながらも挨拶をした。
すると、母様が思いついたというように手を叩いていった。
「そうだわ、子供同士で話したらどうかしら?」
父様は、うなづいて母様の意見に賛成した。
「あぁ、そうだな、二人で庭にいって話してきたらどうだ?」
「アルベルト!リラちゃんをちゃんと案内してあげてね〜♪」
母様は、ローゼリラっていう女の子が気に入ったようで弾んだ声を出していったので自分は、仕方なく返事を返した。
「分かりました、母様!」
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王宮の庭
庭に着いたら女の子は、この庭を珍しいみたいで目をキラキラさせて見ていた。
でも、きっとこの庭を見て欲しくなって俺のことを権力めあてで来るんだと思いその子に近づいて冷たい目をして言った。
「そんなに楽しいのか?」
すると、女の子は、目をキラキラさせてこっちを見て、
「うん!私の家には、こんなものは庭にないわ!」
女の子は、楽しそうな声で話していっさい自分を媚びたような目をしていなかったのでびっくりした。絶対こうゆうのを見て俺の権力を欲しがって自分のことは、権力のことしか見てくれないと、思っていたのに違ってびっくりした。
「そうか…」
すると、近くにオレンジの花が咲いていたのでしゃがんで詰んで女の子の髪にさしてあげた。やっぱり、この子には、オレンジが似合うなと思っていたら口に出していたようで女の子は、照れた顔でお礼を言った。
「あ.ありがとう...」
すると、女の子は照れを隠すように話してきた。
「ねえ、君のことをアルトって呼んでもいい?私は、みんなからリラって呼ばれるから私の事は、リラって呼んで!」
「リラ?」
「うん!アルトって呼んでもいいかな?」
「別にいいよ」
「やった!じゃあ、これからは、アルトって呼ぶね!じゃあ、友達になろ!」
自分は、友達なろうと言ってくれたのがとても嬉しくて元気に返事を返した。
「いいよ!」
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リラ達が帰った後
父様がニヤニヤしてこっちを見ていたので引いていたら母様が話しかけてきた。
「アルベルト、どうだった?あのイルフェア公爵の子供のリラちゃんと仲良くなれたみたいだけですけど」
「うん、友達になろうって言ってくれたんだ!」
母様は、嬉しそうに笑いながら「よかったわね」って言ってくれた。
そして、アルベルトは、友達らしく遊んだりしたいなと思い夢を膨らませていくのであった…
アルベルト目線のお話でした。
次は、なるべく早く出そうと思います。
これからもよろしくお願いします!