第5話
リラが5歳のになった時、リラは父親のフィルヴァルに連れられて馬車に乗って王宮に行くことになりました。
ジーーーッ
「?なんだ?」
「なんでもない♪」
(ただ、イケメンすぎるからなんか負けた感じがしただけ...)
「リラ、見えてきたぞ」
そこには、まるで御伽噺に出てきそうなお城が佇んでいた。
リラは、思わず歓声をあげた。
「うわぁ〜大きいね!父様は、ここに仕事で来ているんだよね〜凄いね〜」
「そうか?」照
あっ...父様の照れた顔久しぶりに見た。
「そういえば、父様、魔力検査終わったら陛下と王妃様と王太子様に挨拶するの?」
「あぁ、リラのことを紹介するから少し自己紹介出来るように練習しといてくれ」
リラは、緊張した顔でうなづいた。
******************
王宮の中
王宮の中は、シャンデリアと色んな彫刻が置いてあったりして床は、ふかふかのレッドカーペットだった。
(凄い!流石王宮!)
リラは、物珍しそうにキョロキョロしてすぐにはぐれそうな予感がフィルヴァルには、したので手を繋いで歩き出した。
すると、リラの召し使いのフィナが近寄ってきた。
リラは、驚いたように瞳を瞬かせた。
「フィナ、来てたんだ!」
「はい、リラ様の魔力検査の衣装を持ってきていたので遅くなりました。旦那様、すみません」
それを聞いてフィルヴァルは、笑って許す。
「いいよ、それくらい」
それを聞いてフィナは、恭しく頭を下げた。
「お嬢様、そろそろ魔力検査が始まるので着替えましょうか?」
「うん!フィナ、お願いね!」
*************
衣装ルーム
リラは、もう慣れてきた自分の姿を鏡に写しながら準備をする。
フィナに着替えさせてもらったドレス姿を見て我ながら美幼女だと思う。
将来は、癒し系の超美少女になりそうだな...
「お嬢様、そろそろ時間なので行きましょうか」
「うん!」
私は返事をして王宮の広場へ向かった。
******************
王宮の広場
そこにはいろんな貴族たちが集まっていた。
私は一番最後に検査することになっていたので私の前の検査をする人を見つめていた。
ブリオ子爵の息子かな。水晶に手を置くと赤く光る。
「ヴァイル様は火属性ですね。次は...ローゼリラ様」
私は父様に手を引かれてステージの上に立った。すると司会の貴族が話し始めた。
「イルフェア公爵の子供のローゼリラ・イルフェア様の魔力検査を行います。」
司会の人がしゃべり終わったら私は前に出て自己紹介を話し始めた。
「ごきげんよう、皆様、本日は集まってくださりありがとうございます、私は、リラニャルート・イルフェアでございます。
それではわたくしの魔力検査を行いたいと思います。」
私は、優雅に頭を下げた。
そして私の紹介が終わったら司会の人が話し始めた。
「では、始めます。ローゼリラ様、その水晶に手を置いてください。」
水晶はとてもキラキラしていた。そして、私はその水晶に手を置いたらその水晶は、光り出した。
水晶はいろんな色にどんどん変わっていく、周りの貴族たちは、目を見開いて驚いた。
司会の人も驚いて固まっていた。
「えっと、どうしたんですか?皆さん?」
すると、司会の人は驚いたままリラに説明した。
「そのローゼリラ様、あなたは魔法の属性が全部あるようです...」
「えっ!?」(まさかのチート!?)
魔力検査は貴族のみんなが驚いたまま終わった。