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第28話


「__っ」


手を滑らせ頬を触ると僅かに濡れている跡があった。

私、何か夢を見ていたような気がする。

何だったのだろうか?だけど、耳の奥には女性の悲しげな声が耳に残っていた。

窓の外が明るくなってきているのを確認して、残っていた眠気を払うように伸びをし、起き上がった。

すると、その気配を察したのか部屋の扉が開いた。というか、昔から思っていることだけどさ....何で私が起きたことが分かるんだろうか?フィナのどこかにセンサーでも付いているんじゃないだろうか。


「どうなさいましたか、お嬢様?」

「ううん。何でも無いよ」


ちょっと、フィナって人間なのか疑っただけだから。何でも無い本当に__。

だからさ、に、睨むのは止めて?


「そうですか。お嬢様、朝ご飯の準備が出来ましたよ」

「わっ、分かったわ」


寝台から降りて化粧台に向かうとフィナと私にしか見えないシルクが寄ってくる。シルクはまだ眠いのか目がとろんとして、少し跳ねた髪を揺らす。最近思っていることだけど、シルクってたまに犬っぽいときがあるよね...


フィナは私の髪をとり、髪を梳かしてくれる。...そういえば、だいぶ髪が伸びてきたなぁ。


「髪飾りは何に致しましょうか?」

「うーん。そうね...」


差し出してきた飾りを見つめた。それは淡い色の薔薇の飾りと黄色のリボンにレースが付いていて星をかたどった飾りが付いているものと...アルからもらったオレンジの花に職人さんに頼んでもらった銀の飾りが付いているものだ。

その飾りを見て少し寂しく思ってしまった。気持ちを切り替えるように首を振り、その中から飾りを手に取る。


「これが良いな。付けてくれる?」

「?これで良いのですか?いつもはこちらを付けていらしゃいますのに」


そう私が選んだのはリボンの方だ。乙女ゲームが始まるというのにアルからもらったものを身につけるのはいけないし、主人公をあまり悲しませたくないのだ。こうした方がいいのだろう。バットエンドを避けるためにもこういう所もはっきりしていなくてはならないだろう。これでもゲーム補正があるのかもしれないが、何もやらないよりましだと思うのだ。


「こっちでいいの。髪型は任せるよ」

「....かしこまりましたわ」


フィナにも思うところがあるかもしれないが、私にはこうすることしか思いつかない。

少しして髪型は出来た。流石、フィナだ。始めてから一分しかたってないのに私の銀糸の髪は綺麗に結われていた。

それから朝食を食べ、制服に着替えた。魔法科専用の制服を身に纏い、腰に小さなポーチを括り付け最後に赤のリボンを胸元で縛った。


「よし、これでいいかな。フィナ?」

「えぇ。リボンが少し曲がってらしていること以外は...」

「あっ。本当だ」


少しリボンを直してから私は寮の部屋から出て行くのだった。周りからは見えないように魔法を使ってから付いてくる契約精霊のシルクと私の専属侍女であるフィナを引き連れてここからは少し離れた場所にある学園を目指して歩み始めるのだった。これからの学校生活に期待を乗せて。


***

眠い...。校長先生の話が長くって子守歌のようにも聞こえるのはどの世界でも共通なのだと改めて知る。というか本当に眠い....。眠たい目を擦っていると見たことのある人物が見え、思わず目を見開く。


「...校長からはこれで以上です。......えっ!?す、すみません。特別に陛下から今回は特別にから一言」


陛下は私に向かってニヤリと笑うと先生が持っていたマイクを奪った。陛下....。

私は思わず頭を押さえる。


「入学おめでとう。この学園に入学することが出来た皆はこれから沢山の試練に躓きながらも成長することができるだろう」


陛下は話してるなか私の方を見て視界に捉えた。うわっ...見つかったし___。

見つけた私をニヤリと笑いながら見つめた。

これは絶対陛下が企んでる時の笑みである。


____君たちが楽しい学園生活を過ごせるように願っているよ。私からはこれで以上だよ」


ステージから降りるとき陛下が私にまるでとろけるような笑みを見せた。その笑みを見た親や生徒達は小さく悲鳴を上げ、ふらりと倒れた人がいた。何やってんのよ、陛下!?王妃様に言いつけますからね?!


「いまのは絶対私に向けてやったのよ!」

「いいえ!私よ!」

「私だわ!」


こうやって黄色い声を上げている女の子たちの気持ちが全く分からないのだ。


『ふむ、なかなか顔立ちが綺麗な人間ね。あ、もちろん。リリちゃんが一番綺麗よ』


頭の中から直接聞こえてきた大好きな契約精霊のシルクである。

だけどね。シルク、陛下のあれは絶対に私をからかっているだけなんだよ。

おそらく未だちゃんと話せていないアルトの件だろう。自分の息子をもからかっているのだから本当にイイ性格をお持ちのようだ。


まさかの入学式で陛下が現れるという予想外なこと起こったが、何も起こらなくてよかったと思わず私はほっと吐息を漏らすのだった。

遅くなって本当にすみません!実は定期テストがあって全く書けていませんでした。すみません!

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