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第15話

フィナに案内してもらいながら『モラーバの森』にやって来ました。

依頼を受けてこの森にあるという薬草を取りに来ました。

それは、『癒し草』というものですり潰して飲むと小さなかすり傷ならすぐに治すことができるみたい。


「フィナ、癒し草ってどんな草?」


「たしか、鮮やかな緑の葉によく映える白い花が付いている草だったと思います。」


そうして、私達は、歩いていくとそこに神秘的な光景が広がっていた。

そう、そこは癒し草の群生地だったのだ。


近くに川があり、太陽の光で輝いてキラキラと煌めいていた。


その光景を見た私達は、息を呑んだ。


「こんな、場所があったのですね。」


先に立ち直ったフィナは、初めて見た光景に驚いていた。

私は、ほぅと息を吐いてその光景を見つめる。すると、フィナは私に声を掛けてきた。


「お嬢様、ここは、癒し草の群生地のようですね、早く採集して帰りましょうか?」


そういわれ、私は、にっこりと笑って頷いた。


◇◆◇


それから20分後


「お嬢様!そろそろ、たくさん集まったので帰りましょうか?」


「うん!」


そういい、私達が帰ろうとしたらいきなり草が震えた。


「お嬢様!」


それは、大きな大きな熊だった。

だけど、ただの熊じゃなかった。

その熊は、目が血走り、こっちを睨みつけていたからだ。


私が呆然と立っていたところに熊の手の一撃が私に向かってきた。


「!お嬢様…っ…」


フィナは、私を庇って熊からの一撃を受けてしまった。

私は、急いでフィナに駆け寄った。


「お嬢様、 これ…は、Aランクの熊です…

はやく…お逃げ…ください…」


そういわれたが、私は、何も出来ずにフィナを抱きしめて目を瞑った。



だが、背中に来るはずの痛みは、来なかった。

不思議に思い、振り返るとそこには、艶めく金髪とエルフのように尖った耳、そして、背中に真っ白な翼がある美少女が私達の前に立っており、少女が翳した手の奥を見ると先ほど、襲ってきた熊が倒れていた。


「え?」


私は、驚愕で目を見開いたがフィナのことを思い出したリラは、光魔法を唱え始めた。



「ハイヒール!!」


詠唱を省いて魔法を唱えたら白い暖かい光が飛び出して、フィナの身体を癒し始めた。


こうしている間にも少女と熊の戦いは、続く。


『私のお気に入りに手を出すなんて!恥を知りなさい!!』


「ふぇ?」


そう、その声は、懐かしい精霊の声だった。

赤ん坊の時に攫われてしまった時に助けてくれたあの声。


「シルク!」


懐かしい精霊の名を呼ぶとまだ私が名前を覚えていたことに驚いたのか一瞬こちらを見たが、吹き飛ばされていた熊は、まだ生きていたようで起き上がっていたのですぐに元に戻った。


『もう!面倒ね〜‼︎リリちゃん‼︎わたくしと契約してくれないかしら?』


「契約?」


『そうよ』


『私が喋るからそれに続けて名前を喋ってね。』


「わ、分かった!」


『我、風の精霊王シルフィード、今ここに精霊の契約を交わす、そなたの名は?』


「ローゼリラ・イルフェア」


『今ローゼリラ・イルフェアと契約する』


シルクが最後の言葉を言った瞬間に私の体に暖かい力が流れてきました。


『さあ〜て、契約できたし、ご主人様♪

ご命令をお願いいたします!』


「お願い!あの熊を倒して!!」


『ふふっ、ご主人様の指一本も触れさせませんわ!』


シルクが手をあげると一陣の風が吹き私の服が揺れた。


そして、シルクが手を下ろした瞬間に物凄い風が吹いた。

そして、その風は、見事に熊の真ん中を射抜いたのだった。




見てくれてありがとうございます。

それにしても寒いです。

インフルになりました。

皆さんも風邪には、気をつけてくださいね!

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