第14話
わぁ〜〜
なんと!私は、フィナと一緒にギルドの前に来ています!
私は、茶色の鬘を被って偽名のルーアでフィナは、私のお姉さんということで………
やってきました!! 冒険者ギルドに!!
中に入ってみるとそこには、受付嬢が四人、カウンターの前に立っており、テーブルには、女の人は、数人居て、あとは、男の人がたくさんいた。
私たちは、右の一番端にいる受付嬢のところへ行った。
「すみません、冒険者登録をしたいのですが?」
「はい!登録ですね!登録をするのは、どなたでしょうか?」
受付嬢は、ピンクの髪で名前は、多分アイーシャかなと思った。何故なら、服に名札のようなものにアイーシャと書いてあったからだ。
そして、何より目がいったのだが、犬耳と尻尾だ。この世界には、エルフ、ドワーフ、獣人族、竜族、魔族、人族がいる。
なので獣人がいてもおかしくないのだが、初めて見て私は、びっくりしてしまった。
「えっと、隣にいるルーアの登録をお願いします。」
アイーシャさんは、ようやく私の存在に気づいた。
「え、えっと、こ、この子がですか??」
どうやら私のような小さな子供が冒険者になることに驚いたようだ。
とりあえず、返事をしようかな?
「おねがいします。」
「冒険者になれるのは、6歳からなので大丈夫ですよね。」
えっ!?そうなの!?
6歳から登録をすることってできたんだ〜〜。まぁ、出来なかったら此処に来ないと思うけどね。
「6歳だったんですね!?す、すみません!」
どうやら私は、5歳くらいに見えたようだ。確かに背が低めだし勘違いしても仕方ないかな?でも、やっぱり落ち込んでしまう私だった。
「すぐに登録をするためのものを持ってきます!!」
そう言うとアイーシャさんがパタパタと走っていき何かを持ってきた。
それは、水晶のような丸い玉だった。
「これに手をかざしてください。」
そう言われ手をかざすと光が漏れ出し、カードのようなものが二枚でてきた。
「こっちのカードが『ステータスカード』といって、これが活動報告書のカードで、『ステータスカード』は、『ステータス』といえば、本人にしかみえないもので自分の個人情報をチェックすることが出来ます。」
私は、ステータスと唱えたすると、ゲームのように自分のスキルなどが載っていた。
◇◆◇
名前:ローゼリラ・イルフェア 6歳
性別:女
種族:人族
身分:イルフェア公爵家の長女
レベル:1
ランク:G
HP:500/500
MP:1000/1000
スキル
魔力操作 レベル2
火魔法 レベル2
水魔法 レベル4
風魔法 レベル3
土魔法 レベル2
光魔法 レベル2
闇魔法 レベル1
称号
菓子職人
魔法使い
転生者
精霊の加護を受けし者
◇◆◇
うん、ダメだ、これは、見せたらいけない。それに精霊の加護なんてもらった覚えないよ!!
「すみません、私ぐらいの子供だとHPとMPは、どのくらいなのでしょうか?」
「そうだね〜〜、HPが200でMPが100かな。」
うん、終わったわ………
チートすぎでしょ!
神様には、平凡を望んだのに全然違う。
はぁー
そんなことで落ち込んでいるとアイーシャさんは、私が何で落ち込んでいるのかわからなかったようで首を傾げていたが、次にする話を思い出したようでまた、話し始めた。
「えっと、いいでしょうか?説明を続けますね、もう一つのカードは、依頼を受けるときに依頼の紙と一緒にそのカードを出してください、そのカードには、倒した魔獣の数や行った依頼が成功したかどうかを確認することができます。ちなみに見るには、『オープン』と唱えてくださいね。」
私は、カードを持ちオープンと唱えるとそこには、自分の偽名の名前とレベルとランクが載っていました。
◇◆◇
名前:ルーア
性別:女
レベル:1
ランク:G
今やっている依頼
なし
依頼で倒した魔獣
なし
◇◆◇
へぇ〜〜こっちには、偽名が載るんだったら見せても大丈夫そうだな。
「カードを無くしたときってどうすれば、いいのですか?」
一番聞きたかったことをアイーシャさんに聞いた。
「そうですね〜、再発行には、大銀貨1枚必要です。」
ちなみにこの世界では、お金を『ヴァルス』といって日本円と同じような感じだ。
1ヴァルスが1円みたいなものなのだ。
1ヴァルスが小銅貨1枚
10ヴァルスが銅貨1枚
100ヴァルスが大銅貨1枚
1,000ヴァルスが小銀貨1枚
10,000ヴァルスが銀貨1枚
100,000ヴァルスが大銀貨1枚
1,000,000ヴァルスが小金貨1枚
10,000,000ヴァルスが金貨1枚
100,000,000ヴァルスが大金貨1枚
1,000,000,000ヴァルスが白銀貨1枚
10,000,000,000ヴァルスが白金貨1枚
となる。
つまり、大銀貨1枚ということは、再発行は、十万円かかるということだ。
「へぇ〜〜結構高いんですね。」
「えぇ、前は、銀貨5枚だったんだけどね、このカードは、特殊な鉱石を使っていてとてもお金がかかるものだからすぐに変えられたら困るということで大銀貨1枚にしたらしいの。」
ふぅーん、特殊な鉱石というとやっぱりファンタジーだからミスリルとかアダマンタイトあたりかな?
「さてと、あとはランクの説明をするわね、まず、登録するとGランクで一番上がSランクね、Sランクは、この世界に一人しかいないと聞いているわ。」
そこからランクの説明を聞いていたのでランクは、Gから始まってF、E、D、C、B、Aときて、最後がSランクだそうだ。
GからEは、初心者でDが一人前、Cが一流でBとAは、プロ並みでSランクが規格外というランクになっている。
「これで説明は、終わりよ、そこの柱に依頼書が付いてるからそれを見て自分のランクに合う依頼を受けてね。」
そう言われ説明は、終了したので私達二人は、依頼を探しにいった。
◇◆◇◆◇◆
それからフィナと相談して採取の依頼を受けることにした。
何を採取してくれば、いいのかというと
『モラーバの森にある癒し草を持ってきてほしい』という依頼だった。
採取にしたのは、フィナが私を危険な目に遭わせないためと言っていたので私も何も言えなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
だけど、初めての依頼で心が躍っていてまさか、あんなことが起こるなんて思ってもいなかった。
遅くなってすみません!
次は、来週に出します!