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第8話

今日は、ついに厨房に行く日、

やっとお菓子を作ることが出来るぞ!


「ローゼリラ様、厨房の方達が入ってもいいと言っております。」


「まぁ!楽しみね!フィナ、厨房に案内して頂戴!」


すると、フィナは、にっこりと笑って「分かりました」と言ってくれた。


******************

厨房


そこには、男の人達がたくさんいて、見習いらしい人は、こっちを興味深々のような顔で見ていてだいぶ年上になってくると俺たちの職場に入るなというように目は、笑っていなかった。

すると、厨房の料理長らしき人が近づいてきた。


「お嬢様、いらしゃいませ、わたくしは、料理長のサルバといいます。作ってもらいたいレシピとは、なんでしょうか?」


「えぇ、お茶に合うお菓子のクッキーを作ってもらいたいのですわ」


「はて?クッキーですか?」


「そうですわ、小麦粉と卵とバターと牛乳と砂糖と膨らし粉と飾るためのレモン汁はありますか?」


「どんなものなんですか?膨らし粉は、知っていますが…膨らし粉は、使えないものなのであまりありませんが…」


(あっそっか、異世界なんだから材料の名前も違うかもしれないから言っても分からないか)


すると、私は、倉庫のような大きい冷蔵庫を開けた。そこにあったクッキーの材料らしきものを取り出した。


「うーん、これとこれとこれかな?」


「こっむーの粉とミルミルの実の汁とこっけいの卵とモウルとピウスルとレモルですか?」


心の中では、なるほどと思いながら指示をする。


「はい、まず、ザルを使ってこっむーの粉と膨らし粉を振るって固まっているのをほぐして下さい、2.3人の人達は、こっけいの卵を割ってボールに入れてほぐして下さい。」


すぐに周りの人が取り掛かって見習いの人は、卵を割っていく。


「次は、ボールに溶かしていたモウルを入れて泡立て器でクリームのようにして、ピウスルを3回に分けて混ぜてください。」


すると、奥から手が上がって「質問します!」という声が聞こえた。


「泡立て器とはどういうものなのでしょうか?」


私は、うーんと首を捻って考えた。


「そうですね〜、混ぜることができるものがあればいいのですが…」


すると、質問をして来た少年が思い出したとしたような顔で道具を探しに行った。


「このようなものでいいでしょうか?」


差し出されたものは、まるで鬼の金棒ような鉄の棒にところどころ凹凸が付いているようなものだった。


「使えそうですね、では、それを使って作って下さい。」


すると、卵を混ぜ終わったようで次は、何をすればいいのかという声が聞こえたので次の作業に移ろうと思いみんなに説明した。


「クリーム状のものと卵をほぐしたものができたらクリーム状のものに卵を少しずつ入れて混ぜてください。」


「はい、畏まりました!」


「それが出来たらそのボールにこっむーの粉をいちどに入れて、サクッと切るように混ぜてください。硬かったらミルミルの実の汁を入れて調節して下さい。」


見習いの人がサクッとの意味が分からず聞いてきたで私は、お手本というように混ぜてみた。


すると、聞いてきた見習いさんは、コツが掴めたようで混ぜ始めた。


隣で終わりましたという声が聞こえたので次の作業に移る。


「次は、この大きい板に置いて上からめん棒で伸ばしてください。厚さは、3㎜くらいで出来たら型のようなものありますか?ないなら包丁で四角に切って下さい、オーブンレンジってありますか?」


料理長の人が面白そうだから買ってみたという魔法道具で私が描いてみたようなものがあるらしいので見てみたらオーブンに似たものがあったのでこの鉄板に油を塗ってもらいそこにクッキーを並べて10〜15分くらい焼くということを説明し、レンジの中にクッキーを入れて焼いてもらった。


その間に粉ピウスル50グラムとこっけいの卵の卵白10グラムとレモルの絞り汁を少しをボールの中に入れてよく混ぜると飾りのアイシングの完成だ。

そして、クッキーが焼けるまで待つこと15分…


******************

15分後


よし、焼けたかな?

見に行こ♪

開けてみるとそこには、こんがりといい感じに焼けたクッキーがあった。


「みなさん!焼けたので試食をしましょう!

父様と母様と兄様の分は、残しておいて下さい!あと、半分は、冷蔵庫で冷やして下さいね。では、森の実りに感謝して『森への感謝(フォレスタ)』!」


一口食べてみるとサクッとしてほろっと口の中で溶ける。うん、今までの中で一番上手くできた………このクッキー………


周りを見渡すと苦労した甲斐があってみんな幸せそうに食べていた。


ジッとみんなを見つめていたら料理長がこんなの初めての食べ物だっといって喜んで食べてくれた。


その後、親と兄様にクッキーを渡したら物凄く喜んでくれてやっぱりお菓子は、人を笑顔にする食べ物なんだなぁ〜と思うリラなのでした。


******************

この時出来たクッキーは、菓子の女王といわれていたローゼリラが作った最初の菓子でお茶にとても合うお菓子として永久に伝わることになるのでした。


*モウル…バター

ピウスル…砂糖


今回は、大分長めに書きました。

クッキーのレシピも載せたので今度、作ってみてくださいね!


クッキーの材料

20枚分


小麦粉100g

ベーキングパウダー スプーン2分の1杯

バター 35g

砂糖35g

卵 2分の1個

牛乳 少し

バニラエッセンス 少し

飾り用 アイシング

(粉砂糖50グラム+卵白10グラム+レモン汁少し)

です。

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