自己確立
私は遊びで書いてる
期待するな
以上。
もっとも欠点だけをあげつらって宣伝した本など誰も読まないだろうが。
最初に感じたのは温かさだった。
人の体温、肌の暖かさ。僅かな水の香りと左のほほに当たるサラサラとした赤い髪
自分は何かしらの感情で抱きしめられたのだろうと推測した。
次に感じたのは全身の痛覚で、思わず声を漏らしてしまい、その子を驚かせた
……今隣にいる彼が言うには「非常に羨ましい事」らしい。
なら、あんなところにいたのも良い事なのだろうか?
学校の教室の扉に手を掛けようとした時、隣の彼が代わってくれと言って来た
なんでも「人間あいてには人間の俺に任せた方がいいだろ?」と言う。
この町に来て彼の協力で居場所を突き止めた博士は、その学校の理科の教師であり
逃げてきた棟を伝えると少なくとも笑顔で、便宜をはかってくれた。そこには感謝するべきだろう、しかし何故か生徒として登録され、「勉強をするべきだ」などと言われてここにいる。……驚愕して言いだせなかったが自身の生存には無関係なのではないだろうか?
木製の壇上での自己紹介時、彼は黒板を埋めるほどに巨大な嘘の名前を書き。
大声で「俺は****だ!皆よろしく!」と言った。
生徒の全員が私たちの方を向いていた為、彼の「他人に舐められないように印象付ける」のは成功と言えるだろう……おそらく
自分はタイプE、第二世代型サイボーグ。
目的は生存する事。
そう言って困惑させるよりはマシなのだろう。
用意された個室に帰りベッドの上で休眠モードにシフトする。
個室には過去、自分がいたどの場所よりも物はあるが
不思議と広いと感じていた。




