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東方妖刀録  作者: 雨月
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フランドールVS???

「おにいちゃん。だーれ?」


 部屋に入ったら変わった子に話しかけられた。背中には宝石のようなものがついた羽。あれは羽なのかな? 羽としての役割がないような感じ。

 見た目は5,6歳。といった感じの子……。


「僕はアキラ。最近、幻想郷に来たんだ」

「あはっ。外来人っていうのなんだ」

「うん」


 なんだろう。この悪寒。まさか殺気?


「おにいちゃん。一緒に遊ぼう?」

「何をするの?」

「うーん。と、殺し合い?」


 ゾクッ。と悪寒が体を駆け巡る。


「壊れちゃえ。禁忌『レーバンテイン』」


 巨大な炎の剣が現れて、それは僕に向かって振り下ろされた。














 つまんない。

 また一瞬で壊れちゃった。もっと面白いおもちゃはないのかな。

 わたしはそう考えながら近くに落ちている人形を取ろうとする。すると、


 冷気を感じた。


 おかしい。今、わたしはレーバンテインを使用したはず。あたりは炎で燃えているはずなのに、冷気を感じるのはおかしい。


 炎の隙間から、白い長髪が見えた。


「おねえちゃん。だれ?」


 話しかける。けど、返事はない。かわりに冷気の風が来る。

 すると、あたりにあった炎はすべて消えてしまった。


「へぇ……。おねえちゃん。面白いね」


 わたしは能力でおねえちゃんの心臓の目を取り出す。そして、


「きゅっとして」


 握りつぶそうとする。


「ドカーン」


 その瞬間。おねえちゃんがいつの間にか目の前にいて、目を握りつぶすために前に出していた右腕を蹴り飛ばした。


「ギッ」


 折れた。今の一瞬で骨が折れた。面白い。

 わたしは床に倒れる。その瞬間を狙ったように、おねえちゃんの右手が白い光に包まれ、わたしの頭めがけて振り下ろされる。それを頭だけ動かしてよけるとさっきまでわたしの頭があった場所の床が凍りだした。


 わたしはおねえちゃんを蹴り飛ばして少し距離を開ける。

 もう一回試す。わたしはお姉ちゃんの頭の目を左手に出す。そして、


「きゅっとして、どか」


 バキッ。と音がして、左腕も蹴られた。左腕の骨も折れたみたい。

 わたしの能力の嫌な予感を感じて、先手に動いているのだとしたら、すごい。

 あたしは思いっきり後ろに下がる。


 よし。右腕はもう治った。


「これで終わりにしてあげる。QED『495年の波紋』」


 わたしは弾幕をあたり一面にばらまく。その弾幕は壁に当たると跳ね返る。それをいくつもどんどん作り出す。時間がたてばたつほど弾幕の量は増えていく。回避は不可能だよ!


 おねえちゃんは隙間でよけながらわたしのもとに走ってくる。


 無駄だよ。四方八方全方向からくる弾幕の回避は不可能。しかも私に近づくごとに弾幕は濃くなる。


 直後。バンッ。と扉が開く。

 そこにいたのは、お姉様にパチェ、咲夜、小悪魔、霊夢。













 もう。なんなのよ。気持ちよく寝てたっていうのに。いきなり地震? すぐに現れた咲夜が言うにはフランのいる部屋から聞こえたとのこと。フラン。また暴れているの?

 フランの部屋の前につくと、パチェ、咲夜、小悪魔。そしてなぜか霊夢がちょうど現れた。


「あら? レミリア。寝てたんじゃないの?」

「あんな地震があったら寝てなんていられないわよ」


 そんなことを言っていたら、部屋の中がすごく騒がしくなった。壁に何発もの弾幕が当たっているような音。


「レミィ。開けるけど、念のためスペルカード用意しておきなさい」


 パチェがそんなことを言ってくる。確かに、この激しい音からしてフランはスペルカードを使用しているはず。


「パチェ。あれは完成したの?」

「ええ。あなたが寝た直後。完成したのよ。起こすのも悪いし、あなたが起きてからにしようとしたんだけど」

「わかったわ。霊夢。あなたが何でここにいるのかはすべて終わったから聞くわ」


 扉を開ける。そこにはフランが数えきれないほどの弾幕を飛ばしていて、フランの目の前には白の長髪の女性がフランの弾幕をよけていた。


「霊夢。あれ誰よ」


 私は霊夢に聞くが、


「知らないわよ。あれ誰よ。あんたの知り合いじゃないの?」

「私の知り合いじゃないわよ。じゃあパチェの知り合い?」

「何をばかなことを言っているのよ」

「お嬢様、パチュリー様。妹様の弾幕が来てます」


 げっ。あの辺り一面にばらまく弾幕はQED『495年の波紋』ね。


「ああ。もう! 紅符『不夜城レッド』」

「火符『アグニシャン』」


 私のスペルがフランの弾幕を消し、その隙間をパチェのスペルの火が2人に向かって飛ぶ。


「霊符『夢想封印』」

「メイド秘技『殺人ドール』」


 霊夢の光玉がフランに飛び、咲夜のナイフが知らない白髪の女性に向かって飛ぶ。

 霊夢の攻撃はフランに当たって、フランは倒れる。が、白髪の女性はナイフと火に気づくと、地面から氷の壁が出てきてナイフと火を防いだ。


「時符『プライベートスクウェア』」


 咲夜の姿が消える。と、同時に何かが倒れる音が聞こえた。そして、氷の壁が砕けると、白髪の女性が倒れており、咲夜はその近くで立っていた。


「よくやったわ。咲夜」

「アキラがいない……」


 霊夢があたり一面を見てそうつぶやく。アキラ?


「パチェ。お願い」

「ええ。小悪魔。すぐに魔方陣を書いて」

「はーい」


 小悪魔がフランを中心に魔方陣を書き始める。


「レミリア。何をする気なのよ」


 霊夢が近づいてきて聞く。


「フランの狂気を抑える魔法をパチェに作ってもらったの。これで理論上は外を歩かせてもある程度は大丈夫になるはず。少し外の常識を教えないとだめだろうけど」


「そう……」


 霊夢はそれだけ言うと、倒れている白髪の女性のところに行く。パチェはすでに白髪の女性の近くに来ていて、じっと見ている。


「で? 誰なのよ。この人」


 私はパチェと霊夢のところに行って聞く。


「知らないわよ」


 霊夢が答えると、女性が水色の光に包まれた。


「え?」


 そして光が女性の背中のところに集まりだし、一本の鞘に納められた剣となった。そして、さっきまでいたはずの女性は男になっていた。


「アキラ……?」


 霊夢がつぶやく。


確か、『紅魔館』で、次の次あたりに能力が明らかになる。とか言っておいて、結局そこまでたどり着きませんでした。すみません。


 次回こそ、能力が明らかになるはずです。

 

 

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