雷月の本気
第二章開始です。
とりあえず、第二章のはじめだけ更新します。まだプロット書いている最中です。
数ヶ月後。博麗神社。
「……誰よ」
「あなたの親戚よ?」
「は?」
「はじめまして。博麗霊歌。といいます」
「博麗 霊子」
「八雲 霊夜だ。よろしくな」
霊夢から見て左から自己紹介していく。
霊歌は黒い髪の先を青いリボンでひとまとめにした腰ほどまである髪。服装は、巫女服だけど、霊夢の物と違って腋が出ていない。
霊子はめんどくさそうな表情をしていて、神はショート。肩にも髪がかかっていない。いわゆるパーマのような感じ。服装は膝ぐらいあるスカートに、普通の服。
霊夜はナチュラルショートの髪。服装は白いTシャツに、藍色のパーカー。そして、ズボンはGパン。
「だから、誰よ」
「外の世界で暮らすあなたの親戚。博麗の血をひくものよ」
「はあ?」
「博麗の巫女のシステムで、博麗の巫女が子を産むことなく死した場合、外の世界で暮らす適正のある代わりの巫女を探すことになっているのよ。私がね」
「それで?」
「いつもは親戚で顔合わせなんていらない。と思ってたんだけどね……。弾幕ごっこのおかげで死ぬ可能性はかなり減ったし。死んでから急いで探すのもめんどくさいから、親戚集めて交流会でもって……」
「なによそれ……」
「幻想郷のことは、伝承で聞いてはいたのですが、入ったのは初めてです」
霊歌があたりを見渡しながら言う。
「つまり、この子たちは、分家ってわけ。ちなみに、外の世界の博麗神社を守ってくれているのは、この霊歌の親よ」
「ふーん。分家ねー。で、宗家は?」
「あなたに決まってるでしょ。霊夢」
「やっぱりそうなのね……」
霊夢がため息をつく。
「これからはこの子たちも好きなときに幻想郷に来れるようにスキマをつなげておこうと思うの。ただ、ある程度の技術を身に付けたら。の話だけど」
「そういうことなのね……。ったく……」
霊夢は三人を一瞥する。そして、
「紫に無理やり連れてこられたって人は帰ったほうがいいわよ。っていうか多分全員でしょうけど」
「いや。オレたち全員、合意で来たんだぜ」
「え?」
「わ、私はこちらで言う外の世界の博麗神社を守るために力がほしくて……」
霊歌が控えめに言う。
「あって困るものじゃ……ない」
「ま、そういうわけだ。頼むぜ、霊夢ちゃん」
「……なれなれしい」
「オレ、お前より年上だぜ」
「まずは基本から教えてあげる。幻想郷は年上年下関係ないの。すべては実力」
「おもしれーじゃん」
「フフフ。今日は宴会ね。準備は私たちでやるから、霊夢はその子たちお願いね」
紫がスキマに中に消えていく。
「ちっ。しょうがないわね。教えてあげるわ。最低限、この幻想郷で自分の命ぐらいは守れるぐらいにね」
「おう。頼むぜ」
「ふん。泣いても知らないわよ。やるって言ったんだから、最後までやらせるから」
「泣くかよ」
「泣かせてやるわ」
「面白い。やってみな」
霊夢と霊夜の間に火花が走る。
「その前に、賽銭入れてくれない?」
「なんでだよ」
「……ここって参拝客がいないのよ」
「幻想郷のお金なんてないぞ」
「ちっ」
「何舌打ちしてやがる」
「おい。お前! どっちの氷のほうがすごいのか勝負だ~」
「うるさい」
「むぎゃああ」
いつも喧嘩を売ってくる氷の妖精、名前はえ~と、チルノ。だっけ? を一撃で湖に落として先に進む。
「通るたびにケンカ売ってくるのやめてほしいな……」
目の前にスキマができて、そこから紫さんが出てくる。
「紫さん。何の用ですか?」
「冷たいわね。とりあえず、定時報告でもってね」
「定時報告とは、文字通り、同じ時間に報告してくることだと思っているんですけど」
「あら。私の体内時計ではいつも同じ時間に報告してますわ」
「………」
「冗談よ。とりあえず、枝垂の姿はいまだに確認できないわ。生きているのか死んでいるのかすら不明」
「そうですか。わかりました」
「じゃあ、今日は宴会だから」
紫さんはそういうとスキマの中に潜って行った。
「………」
私は神社に帰るために翼を羽ばたかせて前に進み始める。
「………むすー」
「どうしたの?」
「どうしたの? じゃない。なぜ私がお茶を出さねばならんのだ」
「負けたあなたが悪いし。もう何ヶ月もやっておいて何言ってるのよ」
「確かにそうだが……」
「あの、霊夢さん。その人は?」
霊歌が口を出してくる。霊夢の横には、メイド服をきた雷月がいた。
「あー。なんていえばいいのかしら。一応妖怪よ」
「一応とはなんだ。一応とは」
「うっさいわね」
「おいおい。妖怪退治をする巫女が家である神社に妖怪住まわせてるのか?」
「別にいいんじゃない? 紫も文句言わないし」
「それでいいのか?」
「ただいま」
バサバサ。と翼を羽ばたかせて、妖刀モードのアキラが帰ってくる。そして、すぐさま妖刀モードを解除して元の男の姿に戻る。
「おかえり、アキラ」
「今日は客がたくさんだね……」
「紫が言うにはわたしの親戚らしいわよ」
「うん。それもう聞いてる」
「は?」
「数日前に写真と共に名前も教えてくれた」
「……なに? 知らされてなかったの私だけ?」
「あの、アキラさん。ですよね。霊夢さんの恋人の」
霊歌の発言を聞き、霊夢がお茶を吹き出す。
「ごほごほ。だ、誰がこんな奴!」
「ほれほれ。メイド。早く掃除せんかい」
アキラの腰の刀から中の精神である氷雨が現れて言う。
「な、今のはこの巫女が汚したんだ。巫女にやらせろ」
「ほほう。勝負に負けたお主が言える言葉ではないじゃろ」
「むむむ」
雷月はむくれながら台所に掃除道具を取りに行った。
「妖刀……だったっけ。紫さんに聞いた」
「うむ。ちなみに、そこのメイドも妖刀だ」
「そうなんです……か?」
「うむ。雷月だ」
「恐れよ! 人間ども!」
「うっさい!」
ふんぞり返って言う雷月を霊夢が頭をどつく。そして、雷月は床に倒れる。
「巫女。貴様……」
「あら。またやる? いいわよ。何度でもかかってきなさい」
「いい度胸だ! 何度も同じやつにやられるようなヘマなどせん! 雷神搶」
「夢想転生」
雷月の投げた雷の槍が霊夢に向かって投げつける。それを霊夢は夢想転生で消えることで槍を避ける。
「またそれか! 卑怯だぞ!」
「どこが卑怯なのか教えてほしいわね」
雷月の後ろで実体に戻る霊夢。そこで、蹴り飛ばして庭へと飛ばす。
「ちぃ。ならばこれでもくらえ! 雷神搶 ~その神は神速の神なり~」
まだ飛ばされている最中に雷の槍を投げる雷月。
「鏡符『反射氷』」
スペカを取り出して氷を前に出そうとする。ところが、さっきの雷の槍よりも速すぎて反射氷が完成する前に突破されて霊夢に向かって飛ぶ。
霊夢の体を槍はすり抜けて壁に直撃して神社が吹き飛ぶ。
「………。じ、神社が……」
「護れ。幻想の壁」
魔法で薄い結界を霊夢の親戚たちに貼る。神社吹き飛んだときにあたりに飛んだかけらが結界にあたってはじかれる。
「すっげ……」
「………すごい」
「………」
「霊夢。今日は僕にやらせてくれない?」
「いやよ。神社吹き飛ばされて私、かなりキレてるんだけど」
「たまにはやらせてよ。氷雨、妖刀融合」
「うむ」
妖刀モードになる私。そして、
氷で後ろに大きな魔法陣を作る。
「むっ」
雷月から見れば、私は背中に魔法陣を背負っているような感じ見えるはず。
「ふむ……。その魔法陣からして土か。土でわたしの動きを止めるつもりか」
「なっ」
ばれてる!? なんで。
「わたしを甘く見るな。妖刀だからと、魔法に無知だと?」
雷月の背中にも私のものより巨大な黄色い魔法陣ができる。
「いっ!?」
「あんたも魔法を使えるの?」
「無論」
右手をこっちに向けてくる。そして、
「天にまつわる我らが神よ。天の使いをわが身に憑かせ。その力を振るえ」
「ちょっとアキラ。この呪文の説明をしなさい」
「私の専門は精霊魔法! これどう見ても精霊じゃないでしょ!」
「そんなの私がわかるわけないでしょ!」
「気をつけろよ。この魔法は、わたしにもうまく扱えないんでな」
右手に妖力がたまっていく。って、妖力?
「魔力じゃないわね……。妖力?」
霊夢が呟く。
「ふっ。妖力と魔力を混ぜたらどうなる?」
え? 妖力と魔力を混ぜたら?
「拒絶反応が起きるんじゃ?」
「確かに。練習をしてなければ、拒絶反応が起きるが。混ぜ合わせることができれば。最強の力となる」
魔力が注がれて混ざり合っていくのが見える。これ不味いんじゃ……。
「アキラ。2人でできるだけ強力な結界を張れるだけ貼るわよ。できるんでしょ?」
「できなくはないけど」
「あのバカは、その一撃を防いだらあたしがとどめをさす」
「わかった」
氷で地面に何個も魔法陣を書く。
霊夢もあたり一面に札をばらまく。
「七重氷壁」
巨大な氷の壁を七重にして作る。
そして、霊夢が前に出ると、地面に手を置いて
「博麗多重結界!」
結界を張る。
私も呪文を唱えて結界をできるだけ張る。
「無駄だ。『天上の雷撃』」
直後、黄色い光があたりを包み、あっという間に結界を突き抜けて、敷地すべてを覆う雷のレーザーが氷の壁をも砕き、光にのみこまれる。
今までの恨みが重なって、雷月は超本気で攻撃しています。後先考えていません




