満月の日
満月の夜。
妖刀が光りだし、そこから女性が現れる。
「一月ぶりだな。アキラ」
「………」
こいつが、妖刀の精神。
「さて。答えを聞こう。一月力をためたおかげで『妖刀を操る程度の能力』を持つお前も乗っ取れるだけの力になった」
「あんたの銘は……。氷雨だ」
紫。信じてるわよ……。
「……ほう。よくぞあてたな……」
あたってた……。
「あのスキマ妖怪に会えたのか。そうか、そうか」
「これでいいの?」
「ああ。かまわん。まぁ、ネタ晴らしをしてしまえば。たとえ名前がわからなくとも体を乗っ取るつもりなどなかったがな」
「「え?」」
「なに。我の負の感情はもう取り除かれておる。乗っ取るメリットが我にはないのだ」
「ちょっ。じゃあなんでそんな勝負を!」
「まず1つ。妖刀に精神があり、意思があることを教えようとう思っただけだ。2つ目に、幻想郷に知り合いを作るためだな。強力な妖怪と知り合えば、妖力の使い方もわかってくる。幽香などと会えばまず戦いになり、力をつける」
「なるほどね。つまり、あんたなりにアキラを鍛えよう。としたわけね」
「その通りじゃ」
「なるほどね」
「よくわからんが。これでその刀はアキラのものになったんだろ?」
萃香がお酒を飲みながら言う。
「そうだと思う」
「ならそれでいいじゃないか。お酒を飲もうぜ。祝いだ祝いだ」
「酒か。ならば我にもくれ」
「ちょっ。あんたね。いきなりそんなこと言われても納得できるわけないでしょ」
「いいではないか。酒を飲んで。楽しみながら話し合おう」
……ま、いっか。危ないと思ったら退治すればいいし。
お酒。まだ残ってたかしら……。
短くてすみません。
氷雨とアキラで戦わせたほうがよかったかな……。




