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東方妖刀録  作者: 雨月
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能力の片鱗

選挙行ってきました。ちなみに初選挙です。


 選挙ってあんな感じなんですね。その後、5分ほどニュース見ましたが、自民党の圧勝みたいな感じになってますね。

 ちゃんとした政治をしてくれるならだれでもいいです。まともな政治してくれ。いい加減。



「ぎゃぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ」

 とてつもない大きな足音が迫ってくる。


 今、僕は妖怪に襲われている。妖怪っていうか、これ恐竜だよね? やばいやばい。

 霊夢からもらった結界のおかげで傷もないが、すでに5枚消えてしまった。ということは、僕は普通なら5回は死んでいるってことだよね。


 ちなみに、野菜はなぜか無事だ。こんなに思いっきり走っているのに。


 バチッ。という音が聞こえた気がした。


 どうやら爪で攻撃したが、結界によって守られたようだ。


 しかし、バシッ。という音とともにポケットに入っている札が一枚砕ける。そして、妖怪は数メートル後ろに飛ばされあおむけに倒れている。


 結界のおかげで攻撃をした妖怪はああやって数メートル飛ばされる。でも、またすぐに追いつかれて爪で切り裂かれる。いつもこんな感じだ。


 僕の予想では、そろそろ博麗神社に到着すると思ったんだけど。


「道に迷った?」


 やばいやばい。これすごくやばいって。


 そんなことを考えていると、妖怪の爪が来る。


 しかし、またも結界にさいぎられる。が、


「え?」


 腕に痛みが……。

 見ると、服が切られ、血が出ていた。


「まさか。結界を突き抜けた?」


 バシッ!

 という音とともにポケットの中の札が破ける。そして、もうさらにもう一枚破けると、札から光が出て、それが僕の腕の傷に当たる。すると、なんと傷がふさがった。


「……なんだこれ?」


 いや。考えている暇はない。今ので2枚もなくなったんだ。残り2枚。またも結界を突き抜けられたら、傷の修復に1枚余分に使用するはず。となると、結界で守られるのは残り1回。


 僕は遠くに飛ばされていた妖怪が起き上がるのを見ると、すぐさま走り出す。

 後ろから妖怪の雄叫びが聞こえる。やばいやばい。



 仕方がない。こうなったら。

 僕は逃げるのをやめて背中の刀を抜く。


 残り1回分の結界を利用して攻撃をする。一度攻撃を防ぐことができればその隙に攻撃できるはず。


「うおおおおおおお」


 僕は妖怪に向かって走り出す。そして、


「はぁ!」


 高々とジャンプする。

 その瞬間。爪が僕を襲う。それは結界に一瞬防がれるが、やはり突き抜けて僕の体に傷をつけた。すると直後。傷が修復する。それで札が2枚割れる音が聞こえた。


「はぁ!」


 刀を思いっきり振るう。しかし、



 ガキンッ。



 という音と主に、刀がはじかれた。


「え?」

 傷1つない……?


「あ、あははははは」


 もう笑うしかない……。

 目の前に妖怪が来る。もう何もできない……。

 ははは。こうなったらやけくそだ。

 立ち上がって刀を構える。


「行くぞ。この野郎!」


 妖怪が咆哮する。


「もしかしてメスの方でしたか?」


 そんなことを言いながら僕は妖怪をにらむ。

 刀を握る手に力を入れる。すると、一瞬刃が光ったように感じた。


「え?」


 次の瞬間。まるで刀に引っ張られるようにジャンプする。


「え? え? え?」


 そのまま、刀を振り下ろす。すると、妖怪の肩のあたりを斬った。


「うそっ」


 僕は何もしていない。体が勝手に動いて勝手に斬った。

 妖怪から血が噴き出る。しかし、その傷はなぜか氷におおわれてしまった。

 まるで、傷口が凍りついたような感じに。



 ぐるるるるる。



 と妖怪が怒っているような声を出す。


 またも僕の体が勝手に動き出す。刀を両手で逆手に持って刃を地面に刺す。すると、刀が刺さった場所が凍りだしてその氷はまっすぐと妖怪に向かっていく。そして、妖怪の足に当たると、妖怪が足から徐々に凍りだした。


 ぐる!?


 と、驚いたような声を出すが、あっという間に全身が凍ってしまった。


「はぁ。はぁ」


 僕は刀を地面から抜く。


「なんで体が勝手に動いたんだろう?」


 そんなことを考えながら刀を鞘に納める。


「さて。急いで博麗神社に帰ろう。そして霊夢に聞いてみるかな」


 そういって走り出す。






 数分後。ようやく階段が見え、それを上る。ちなみに、野菜は無事だ。なんで?


「あら。おかえり。アキラ」


「ただいま。霊夢」


 園内の掃除をしていた霊夢とすぐに出会う。


「霊夢。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」


「ん? どうしたの?」


「実は」


 僕は妖怪に襲われたこと。傷がついた直後、なぜか傷が消えたこと。そして、体が勝手に動いて、妖怪を氷漬けにしたことを話した。


「傷が消えたのは、札に宿した霊力が勝手に直したのかしらね。でも、氷に関してはわからないわね……」

「体が勝手に動いたとき、刀が僕の体を操っていたように感じたんだけど」

「はぁ? なによそれ」

「霊夢もわからないのか……」

「……」


 霊夢は考えるしぐさをする。


「明日。調べに行く?」

「え? どこに?」


「それは明日のお楽しみ。ってことで。ところで、その野菜はどうしたの?」


「え? ああ。慧音さんがくれたんだ。その代わり、今度寺小屋で教師をやってくれ。と頼まれた」


「ふーん。そうなの」


 僕はとりあえず、野菜を置いてくる。


「アキラ。お茶頂戴」

「自分で入れなよ」


 と、文句を言いながらお茶を入れる。

 そして、箒を置いて縁側に座ると、お茶を飲む霊夢。


「アキラ。意外とお茶入れるのうまいわよね」

「そう? まぁ、爺ちゃんが家にいたときはいつも入れさせられてたから。それが原因かな?」

「へぇ。おじいさんね。おじいさん、心配しているんじゃないかしら……」

「さぁね。あの人は半年前に旅に行くとか言ってどこか行ったからどこにいるのかすらわからない。たまにハガキが来てたから生きてはいると思うけど」

「ふーん」


 とりあえず、縁側でお茶を飲む。そして、夕食を作り始めた。




 そして、

「野菜をたくさんもらったからね。野菜炒めを作ってみたよ」

「……。うん。おいしいわね。約束通り。変態と呼ぶのはやめてあげる」

「ありがと、霊夢」

「なんでお礼を言うのよ」


ものすごく早いと思いますが。アキラの能力の片鱗が出てきました。



 お気に入り件数が少しずつ増えていることにびっくりしています。みなさん、ありがとうございます。



 

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