VS幽香
「れ~い~む~」
「ん?」
「久しぶりね」
「あら。幽香じゃない。久しぶり」
縁側に座って霊夢とお茶を飲んでいると、チェックのロングスカートで日傘をさした女性が現れた。
「あぁ。アキラ、紹介するわ。風見幽香。妖怪よ。幽香、こっちはアキラ、外来人よ」
「えっと。よろしくお願いします」
「…………」
え? なに? じっと見てて。
「霊夢。強い?」
「幽香が人の強さを聞くなんて。いったいどうしたの?」
「何度も戦ったことあるような気配がある。あるけど、そこまで強そうな気配じゃない」
「アキラは戦うとき、能力を使って少し姿が変わるから、それでじゃない?」
「どういう能力?」
「教えてもいいけど、一つだけ質問があるわ」
「何かしら?」
「アキラ、貸して」
「はいはい」
妖刀を渡す。
「この刀の銘を知っているか答えて」
「銘を? ちょっと見せて」
幽香さんが刀を取ると、鞘から抜き取る。
「妖力……。妖刀ね。悪いけど、名前は知らないわ」
「そう。それだけ聞ければいいわ。アキラ」
妖刀を返す霊夢。
「アキラ、幽香と戦ってみなさい。いい経験になると思うわ」
「……妖刀融合」
戦うことは避けられない。と思ったので、素直に戦う準備をする。
「! 妖刀融合………」
幽香さんが驚く表情をすると、
「なるほど。面白い」
やばっ。こういう、うれしそうな表情をするときって……。
立ち上がった私の目の前に一瞬で来てこぶしを握る幽香さん。
「やっぱり!」
氷の壁を間に挟んで盾を作る。けど、
拳が当たった瞬間。あっという間に砕けてしまった。
「くっ」
氷の柱を足元から出して、その反動で超ジャンプしようとしたら、それよりも早く幽香さんの蹴りが来る。
間に合わない。と思ったので、腕で防御をする。
「ぐっ」
受けきれず蹴り飛ばされる。
「氷の翼」
飛ばされながらも氷の翼を作ると、翼を羽ばたいて空中に止まる。そして空高く飛ぶ。
幽香さんは空を飛ぶ私に傘を向ける。
「マスタースパーク」
それって魔理沙の!?
極太のレーザーが来る。
チャッフアイス? 無理。前に魔理沙に使ったときは絶対偶然。
氷壁? あの威力を防げるとは思えない。
七重氷壁? 防げるかもしれないけど、初めて魔理沙を防いだとき、残り1枚になった。このレーザーはそれ以上の威力に見える。
「金符『シルバードラゴン』」
銀のドラゴンが現れ、マスタースパークを防ぐ。
「火符『アグニシャン』」
もう1枚取り出して火炎を幽香さんにいくつも飛ばす。それを幽香さんは日傘を広げて防御した。
妖力じゃない力が減るのがわかる。これが魔力………。
「いい? いきなり2枚使うとか極力やめなさい。2枚以上使うのは魔力を理解してからのほうがいいわ。魔力を使い慣れていないのに、カードの力で無理やり使用しているんだから、急激に力が減る感覚がするはずよ。魔力がなくなれば死にはしないと思うけど、空にいるとき魔力消費で意識を失ったら死ぬわよ。いいわね?」
「極力。ということは使ってもいいんですよね?」
「できれば使ってほしくないけど。それしか方法がない。という状況があり得るかもしれないから、極力。といったのよ」
「さっそく破っちゃったけど。大丈夫だよね」
多分、あと1枚は大丈夫。
「氷符『ヴォーパル・アイス』」
氷の剣が現れて、それを幽香さんに飛ばす。
「フフ」
飛んできた氷の剣を殴ったり蹴ったりして、氷の剣を砕く、幽香さん。
「ちょっと待ってよ。これはそう簡単には壊れない強度なんだけど……」
「なかなかの固さだったわ」
「褒められている気がしない」
その後。
「うぅ」
「私の勝ちね」
スペルカード、全く使わなかったのに。使ったのはマスタースパークぐらいで、ほかは体術だけで圧倒された……。
妖刀モードを解除する。そして、
「さて、霊夢。私は一度帰るわね」
「もう? めずらしいわね」
「疲れたのよ。その子が予想以上に強くてね。また遊びに来るわ」
「好きになさい。変なことしたら退治するから」
幽香さんはそういうと空を飛んでどこかに行ってしまった。
「まぁ、幽香に勝てなかったことは気にしないでいいわよ。あいつは別格。あいつと戦って勝つ可能性があるのはこの幻想郷に片手で数えられるほどしかいないわ」
「で、霊夢はその1人。と」
「一応ね。勝てるかどうかは五分五分だと思うけど」
「………」
まず、謝りたいと思います。ごめんなさい。
幽香なんですが。技がマスタースパークぐらいしか思いつきませんでした。
一応調べましたし。花映塚で幽香戦もしたんですが……。よくわからず、こんな結果になってしまいました。すみませんでした




