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東方妖刀録  作者: 雨月
23/59

地底に

場所が変わりすぎてすみません。


幻想郷中を回るので、場所が目まぐるしく変わると思います。


たぶん、1回しか出ないでそのままもう出ないキャラも出るかもしれませんが、そのキャラが好きな方。すみません


あと、作者はまだ妖々夢exを奮闘している最中でして、もしかすると、口調とかおかしいキャラが多数出てくる可能性があります。注意してください。

「めんどくさいけど、行くかな」

「ん? どうしたの? 霊夢」


 朝食を食べ終わった霊夢が何かつぶやく。


「アキラ。準備しなさい」

「どこか出かけるの?」

「ええ。かなり危険な場所ね」

「え?」

「地底に行くわよ」


「地底?」

「そうよ。地底って言うのは、地上を追放された妖怪がたくさんいる場所のことよ」

「追放された?」

「そうよ。妖怪は人間にとって邪魔な存在だった。だからさまざまな妖怪が退治されたり封印された。そして、封印した妖怪はそこら辺に置くわけにはいかない。どこかに隠す必要がある。わかるわね?」

「まあね……」


「そこで封印場所として選ばれたが地底と呼ばれる場所。だから今でも封印されて人間に恨みを持った妖怪がうじゃうじゃしているわけ」

「……。なんでそんなところに?」

「妖刀の名前を知っている奴を探すためよ。まぁ、2人ぐらいしか会うつもりはないから何とかなるかもね」


「僕は妖刀融合すれば妖怪になれるけど、霊夢は大丈夫なの?」

「大丈夫よ。もう何度も踏み込んでるし」

「そういうものなの?」

「一応、萃香もついてくるわ。霧になるけど」

「おーう」


 萃香さんがひょうたんを持った手をあげながら言う。


「ただね~。一応、地底と地上の行き来はダメって言われているらしいのよね……」

「え? そうなの」

「ええ。………ま、いっか」

「えぇ!? いいの!?」

「いいわよ。ばれなきゃ。それに誰も迷惑かけるわけじゃないし」









 私は陰陽玉をとりあえず2つ浮かべる。一応予備も用意してあるから壊れたとしても大丈夫ね。

 アキラも妖刀融合すると、氷の翼を作る。


「さぁ。行くわよ」

「うん」

「おーう」


 私とアキラが同時に飛び立ち、萃香も霧になってわたし達についてくる。

 そして数分後。


「ついたわ。地底への入り口。行くわよ」


 地底へと入る。そしてず~と、下へと降りていく。


「アキラ。翼は大丈夫? 下に行けばいくほど暑くなっていくわよ」

「大丈夫。今の翼は炎でも解けない特別製だから」

「へぇ。便利ね」

「でも、普通に氷を作るより妖力使うんだけどね」

「なるほどね」


 進んでいくと、


「止まれ!」


 そんな声が聞こえ、止まる。


「土蜘蛛ね。なんで止めるのよ」

「そこには私の糸が張ってあるんだ。苦労したんだから破らないで」

「いやよ。邪魔なだけじゃない」


 私はそういうと、札を投げて糸を全部切る。


「ああぁぁぁあ。一部だけでいいじゃん。なんで全部壊すのさ」

「めんどくさいからよ。行くわよ、アキラ」

「ちょっ。霊夢!?」


 私はアキラの手を取ると、穴を降りていく。


「ちょっと~」


 無視して進む。そして、


「ついたわよ、アキラ。地底」


 広い空間に到着する。


「街明かりがたくさん。しかもすごい広い」

「まずは地霊殿に行くわよ」

「地霊殿?」

「地霊殿って言うのは……。私もよく知らない」

「え?」

「さとりが暮らしていることしか知らないわね」

「さとり?」

「妖怪よ」

「……それだけ!?」

「実際会えば嫌でもわかるわよ」


 私はそういうと、地霊殿に向かって飛ぶ。アキラもすぐについてくる。


文「うぅ。アキラさんのスペルカード、紹介コーナー。第4回」

霊夢「無理しないでいいのよ」

文「無理なんてしてません! 確かに第3回、収録終了後。気を失い、目が覚めてからすぐに第4回の収録を始めていますが」

アキラ「すごい無茶ですよね。それ」

霊夢「はぁ。じゃあ1枚だけやってもうあんたは休みなさい。アキラ、好きなのを1枚選びなさい」

アキラ「えぇ。僕はあまり乗り気じゃないんだけど。これ」

霊夢「……じゃあ。あれは? あの刀。でかすぎる刀」

アキラ「ああ。氷剣『巨大刀』のこと?」

霊夢「それにしましょう」



氷剣『巨大刀』



アキラ「でも、これもあまり話すことないよ? ただ大きいだけ」

文「すごく……大きいでっ―!」

霊夢「文。ついに頭がおかしくなったようね」

文「痛いです、霊夢さん。頭が陥没したかと思いましたよ」

霊夢「あと何発殴れば陥没するかしら」

文「やめてください。病み上がりですよ」

アキラ「……寝ていい? もう夜だし」

文「ダメです! まだスペカの説明をしてもらってません」

霊夢「アキラ。あなたあの剣持ってるとき重そうにしてるけど。妖力で筋力を揚げてないの?」

アキラ「大きすぎて筋力上げても扱えない。振り下ろすぐらいにしか使えない」

霊夢「どんだけ大きいの作ってんのよ」

文「私は見たことないんですよね。見せてください、アキラさん」

霊夢「なるほどね。これはフラグってやつなのね」

文「フラグ? なんです? それ」




アキラ(妖)「なんで白刃取りなんてやったんですか」

文「重すぎ! そして硬い! そして痛い!」

霊夢「あんたバカでしょ。なにが、『そんなに重いのか私が白刃どりでキャッチして確かめてみましょう』よ。アホでしょ」

文「うぅ」

霊夢「とにかく、巨大刀は。とてつもなく重いため、振り下ろししかできない。そして、壊すことが困難なほど硬い。ということでいい?」

アキラ(妖)「そうだね」

霊夢「じゃあ、文。もう妖怪の山に帰って休みなさい」

文「はい。それでは、また次回~」


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