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東方妖刀録  作者: 雨月
18/59

その頃の八雲紫2

本当に更新遅れてすみません。就活で忙しいんです。





 ドン!

 あたしは思いっきりカウンターをつい、思いっきり叩いてしまう。


「お客様。少し落ち着いてください」

「あ、ごめんなさい」

「まぁ、お気持ちはわかりますが」


 あのくそじじい~。ってそんな事本人の前で言ったら、あんたの方が年上じゃ。とか言いそうね……。


「紅茶です。気持ちが落ち着きますよ」

「ありがとう……」


 私は紅茶を一口飲む。

 私は今、朝早くから開店していた珍しい喫茶店にまた来ていた。そして、あれはあの爺が変装していたことを知った。さすがの私もつい、カウンターを思いっきり叩いてしまった。ほかのお客さんがみんなこっちに注目している。


「狭い島国である日本と言えど、人から見れば広いものです。お1人で探さずに誰かに助けを求めてはいかがでしょう?」


 マスターがそんなことを言う。確かにそうなんだけど……。


「私の相棒ともいえる子は今、私の代わりに仕事を引き受けてくれているので呼ぶことができないのよね……。ほかに誰かいたかしら……」


 外の世界に来ても大丈夫な子は藍以外いないのよね……。霊夢も幻想郷から出たことがないから連れてくるわけにはいかないし、橙はまだまだ子供だから連れてこさせるわけにもいかない。まだ完全な人に化けられないから。

 紅魔館メンバーは論外。幽々子も無理。人里の能力もちは、上白沢慧音は半妖で外の世界を知らない。藤原妹紅は数百年、人との交流を避けてたみたいだから情報集めは無理。

 永遠亭メンバーは月の住人だから無理でしょうし。妖怪の山も論外。山の神社の神は外の住人には見えないから無理。そこの巫女はいろいろと不安定すぎて無理。いつ暴走するか。


「……あの子たちに頼もうかしら……」

「思い当たる方がいらっしゃるのでしたら頼んでみたらどうでしょう」

「あまり迷惑かけたくない子たちなのよね……。今の時間だとどこにいるかわからないから、日が暮れないと……」










「はーくしょん!」

「くしゅん」



 森の中で2人の少女がくしゃみをする。



「何かしら。誰か噂でもしてるのかしら」

「……メリー。なんであなたのくしゃみはそんなかわいいのよ」

「蓮子はもうちょっと抑えなさいよ。一応女の子でしょ」

「一応ってなによ!」

「じゃあ抑えなさい。ちょうど周りには私しかいなくてよかったわね」

「この森の中に他にも人がいたらおかしいわよ」

「ここも外れかしらね。結界の境目も見えないし」

「星も月も出てないからここがどこなのかわからない」

「ちょっと待ちなさい。まさか私たち遭難してるの?」

「……星と月が出ればわかる」

「……何時間後よ」

「え~と」


 蓮子が携帯を開く。すると、ピー。と音がして画面が消える。


「電池切れた」

「もう。しょうがないわね」


 メリーも携帯を開く。



 ピー。



「え?」

「何よ。メリーもじゃない」

「おかしいわね……。さっき見たときは電池がほぼ満タンだったのに」

「それならば。今回、私は偶然にも腕時計を持ってきてあったのよ」


 鞄から腕時計を取り出す。


「腕時計は腕につけるから腕時計っていうのよ」

「まあまあ。細かいことは気にしないで、時間見るわよ」


 時間を見る。すると、


「あれ? 秒針の速度がやけに早くない?」

「……秒針どころか、分針も時針も高速に動いてるじゃない。ここは北極点でも南極点でもないし、これは時計なのよ」

「なるほど。これは腕時計型方位磁石なのね」

「……それはツッコミ待ちなのかしら?」

「待ってない」

「もしかして結界超えたのかしら?」

「それならメリーが気づくでしょ?」

「そうよね……」

「月と星が出ていれば結界を超えたかわかるけどね~」

「磁場が安定してないのかしら」

「とりあえず、遭難した時は動かない方が安全だし。日が暮れるまでここにいましょう」

「さて、日が暮れるまで何をしようかしら」


 バックの中をあさる蓮子。


「トランプがあったわ。これで何かしましょう」

「風で飛ばないことを祈るしかないわね」


あの2人の登場です。



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