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東方妖刀録  作者: 雨月
13/59

マジギレパチュリー

タイトルこれしか思いつかなかったんです。


ちなみにいいますが、作者は東方キャラの中ではパチュリーが一番好きです。次に阿求かな?

「さぁ。アキラ。帰るわよ」


 朝食を食べ終わると、霊夢がすぐさま立ち上がっていう。


「まったく。何をそんなに急いでいるの? 霊夢」


 レミリアが聞くと、霊夢はレミリアをにらんで、


「これ以上、ここにいたら危険だと思ったのよ」

「……霊夢。僕、図書館で本を読もうと思ってたんだけど」

「駄目よ。危険すぎるわ」


 そんな……。すごく興味がひかれた本がたくさんあったのに。


「危険ってもしかして、私たちがアキラを食べると思っているの?」

「その通りよ!」

「あのねぇ、霊夢。私は約束を破ることなんてしないわ。実際、一晩ここにいたけど、無事だったじゃない」

「油断させるためというのも考えられるわ」

「ちょっと深読みしすぎじゃない?」

「私の勘よ!」

「霊夢の勘も外れることがあるのね」


 霊夢。心配しすぎじゃ?


「そうだ。ねぇ、お姉さま。霊夢。私、いいこと思いついた」


 フランが満面の笑みを浮かべて言う。


「何よ、フラン」

「何が思いついたの?」


 最初が機嫌悪そうな声を出す霊夢。最後がレミリア。


「私とお兄ちゃんが弾幕ごっこをして、私が勝ったらお兄ちゃんはここに残る。お兄ちゃんが勝ったら霊夢と帰るっていうのはどう?」


 え?


「駄目よ。フラン。あなた手加減できるの?」

「手加減なんていらないんじゃない? だってお兄ちゃん、戦っているときは妖怪になるんでしょ?」

「………それもそうね」


 ちょっ! レミリア。何納得してるの!?


「面白そうじゃない。どう? 霊夢」

「……。しょうがないわね。ただし、アキラが図書館に行きたいから。とわざと負けるようなことがあったら無理やり連れて帰るわね。アキラ、全力を出すこと! いいわね!」

「りょ、了解」


 霊夢。怖い……。









 図書館に移動。


「ちょっと待ちなさい。弾幕ごっこするのはいいわ。好きにしなさい。といつもなら言うけどね。なんでここなのよ!」


 パチュリーさんがレミリアに向かってキレる。まぁ、怒るのは無理ないよね……。


「広いところって言ったらここぐらいじゃない。それにどうせパチェのことだから本に魔法かけて破れないようにしてあるんでしょ?」

「確かに念のため、禁呪をかけて守っているけど。フランの攻撃は防げると思えないわ」

「フラン~。本破かないように気を付けてね?」


 空高く飛んでいるフランに向かってレミリアが叫ぶ。


「えー。めんどくさい~。えいっ!」


 フランは妖力弾を本棚の1つに向かって放つ。すると、本棚にあたった直後、妖力弾は爆発。そして、煙が晴れると、本棚から本がいくつも落ち、破けていたりした。


 それを見たパチュリーさんは無言になる。そして、カードを一枚取り出す。


「……。火水木金土符」


 え? 属性多くない?


「『賢者の石』」


 パチュリーさんの周りに魔法陣が5つ浮かび上がる。すると、そこからいくつもの石がフラン、レミリア向かって飛んでいく。


「ちょっ。パチェ。なんで私も!?」

「禁忌『レーヴァテイン』」


 レミリアが石をよけながら文句を言い、フランは炎の剣をとってそれで飛んでくる石を焼き切って防ぐ。


「日符『ロイヤルフレア』 月符『サイレントセレナ』」


 パチュリーさんはさらにカードを2枚取り出して、同時に使う。


「え?」

「ご、ごめん。パチェ。謝るから、それだけは許してくれない?」


 フランが驚きの声を上げ、レミリアは石をよけながら手を合わせて、パチュリーに謝ろうとする。


「うるさい」


 パチュリーさんはそれだけ言うと、スペルが発動。巨大な炎の玉と、パチュリーさんから全方向に飛ぶ弾幕が、フラン、レミリアを襲う。そして、


「ご、ごめんなさいー」「ごめん~」


 フラン、レミリアが謝りながら被弾する。

 被弾して床に向かって落ちているところに、さらに追い打ちの弾幕が当たり、地面に落ちた時には数えきれないほどの弾幕に被弾していた。


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