そして伝説に…(なんのこっちゃ)
こんな話にするつもりでは…
「着きましたね」
漫研部の扉の前で泊まる僕と芦原さん。
「敬語じゃなくていいって言ってるのに」
あ…
なんかしづらいんだよなぁ…
「まだ慣れなくて…」
「気にすることじゃない気がするんだけどなぁ」
いや、もともと女子と話すのが苦手なんでしょうがないんですよ。
「すみません。じゃ、入りましょうか」
ガラッ
うん、思った通りまだ誰もいない。
「ほ~ここが漫研部か~!すごい~!」
なにがすごいかはわからないが、先輩が面白いことを見つけた時みたいに
目をキラキラ輝かせている。
ちなみにその『面白いこと』の後には僕か琥鉄先輩(もしくは両方)が
悲惨な目にあうのが大半なのだが…
「ん?どうしたの中村くん?」
思い出していたのが顔に出たみたいだ。
「いや、なんでもないです。それで話したいことって?」
「あー、特にこんな密室じゃなくてもよかったんだけどね。瑞希は中村くんに
襲われたらなにもできなさそうだし」
「だからなにもしませんって!!なんで芦原さんの中では僕は野獣なの!!?」
「え?違うの?」
「違いますよ!!それに運動能力は芦原さんの方が僕より上ですから!!!」
だって部活入ってないのにスポーツテスト2位の人なんだよ?
僕みたいな非運動系のもやしが勝てるわけないと思うんだ…
悲しくなってきた…
「それは割と本気だったんだけどなぁ。て、なに落ち込んでるの?」
「自分の運動能力の低さに絶望して…って、そんなことはどうでも
いいんです!用件は!!?」
「お~立ち直った。回復が早いね~」
拍手されてる…
「気のせいかもしれないけど、さっきからなんか逃げてません?もし言いたく
ないなら無理しなくても…」
「む~中村くんは鋭いなぁ。いやぁイメージ違うから引いちゃうかなーって。
さっきの人形あったよね?」
緋村剣心の抜刀斎時代のやつか。
「ありますね。それがどうしたんです?」
「ちょっと見せてもらっていいかな?」
「いいですけど…」
そういって鞄から抜刀斎を取り出し芦原さんに渡す。
「やっぱり間違いない!これは瑞希のだね」
…え?
「えっと…」
「この前のGWで部屋から落としちゃって猫に持っていかれてさ~。
もう見つからないんだろうなぁって諦めてたんだけど今朝、中村くんが
持ってて、もしかしたらって思ったんだ~!ありがとね!!」
こういう女子の一気に話すのが苦手でもあるんだけど、まあよかったみたい。
それにしても芦原さんがそっちに興味があるとは…
「お役に立ててよかったです、はい」
「うん!瑞希がそっちの道に入った時に初めてコミケで買ったやつだから
大切にしてたんだよ!中村くん!!ホントにありがと!」
そう言いながらテンションが上がって位置が近くなってる。
うぅ…気まずいから離れてほしいな…
「やっほー!!彰くん遅れてごめん…ね…?」
勢いよく扉を開けて入ってきた先輩がこっちを見て固まる。
「お、お邪魔しましたぁぁぁあああああああああ!!!!!!!」
そう言って扉を閉めてダッシュする先輩。
「あんたは谷口かぁああああああああああ!!!!!」
恥ずかしくてテンション上げて追いかける僕。
「…え?瑞希はどうすればいいの?」
そう言って困惑する芦原さんでした。
ちなみにサブタイトルはこの彰と芦原さんの密談が、ということです。
(わかりづらいよっ!)
あと芦原さんは彰に気があるわけではないので「割とホンキ」云々のところは
彰の貧弱さを侮っていただけです。
自分の思ってる通りになってくれないキャラ達です…
それではまたノシ




