大遊園地で大恐怖!?
今回では終わりませんでした・・・orz
「う~ん、やっと着いたわね~」
堀さんの運転で僕と先輩、琥鉄先輩は千葉県某所にある日本でなかなか
大きい遊園地にやってきた。
しつこいようだけどここの遊園地にはネズミなんていないからね!!?
「じゃあ入るか。堀、チケット持ってるよな?みんなに渡してくれ」
そう言われて車の中から三枚チケットを出す堀さん。
「これをどうぞ。この機会に差し上げます」
そういってチケットを渡される僕たち。
「ってえぇ!?これ一年いつでも行っていいチケットじゃないですか!!
こんなのもらってもいいんですか!?」
「いいんだよ。とりあえず榎本、どこから行くんだ?」
あっさりスルー。
金持ちとは恐ろしいものだな…
「それじゃ~、最初はジェットコースター乗りましょうよ!
よし、決まったから速攻で即行動よ!!」
目をきらきら輝かせて走っていく先輩は見ててこっちも元気が溢れてきそうだ。
でも…
「じ、ジェットコースターにですか…?なにか違うのから行きません…?」
「どうした彰?そう言われても俺に決定権はないぞ?」
「ですよね…じゃあ行きましょうか…」
予想していた通りの受け答えに残念な気持ちでいっぱいになりつつ先輩の元に
走り出す。
「待てよ、俺も行くって」
琥鉄先輩も追いかけてくる。
「せんぱーい!最初は違うのにしません?ほら、お楽しみは最後にってやつで」
「いやよ。なぜなら私は好きなものは最初に食べるタイプだから!」
そんな胸張ることじゃないよ先輩…
張る胸もあまりな――――――――――――――
「彰くん?なぜか知らないけど無性に殴りたいから殴らせて?」
やばい!心の中もダメなのか!!
「嫌です!断ります!!それならジェットコースター乗る方がマシです!」
顔を腕でかばいながら断る僕。
「あら?彰くんジェットコースター乗りたくないの?」
うっ…!
「そ、そんなわけないじゃないですかー。あんなの恐いわけないですよー」
「やっぱりか…やれやれ…」
なんだよこてっちゃん。
そんな呆れた目で見るなよ。
「私は、恐いの?なんて聞いてないんだけどねぇ~。彰くんあーゆーの
苦手なんだぁ~」
あれ!?
僕なんかアホの子になってないか!?
「いや、そんなわけないですよ!いいでしょう!乗りましょう乗ってやろう
じゃないですか!!あんなの恐くないって証明して見せますよ!!」
はっきりと言い放ち、仁王立ちをしてみる。
「ねぇバカ?あの震えにはツッコまないほうがいいのかしら?」
「バカっていうなアホ。武者震いってことにしといてやれ」
こんな2人の会話は僕には聞こえていないんです僕には!!
キコエナイ、ナニモキコエナイ。
「ねぇバカ?彰くんの目が死んだ魚になってるんだけど」
「だからバカっていうなよクソ野郎。乗るのやめるか?」
「いえ!僕は恐くありません!!さあ行きましょうか!!!」
ずんずん進みだす僕に憐れみの視線を感じるが気にしないで
ジェットコースター乗り場へ進んでいく。
「これに…乗るのか…」
並んで数十分。
僕がここで順番をとって先輩方には飲み物等を買ってきてもらった。
もうすぐまわってくる…
「今なら引き返せるぞ?なにも榎本じゃないんだし負けず嫌いはお前のキャラに
合わないぞ?」
「ちょっと、私は負けず嫌いじゃなくて負けないのよ?そこを間違えないで
くれる?」
「わかったわかった。で、行くのか?」
僕の顔をうかがいながら問いかけてくる。
本当ならすっごい逃げたい!!
もうこんな場所から逃げ出して他のアトラクションで遊んだ方がすっごい
楽しいに決まってる!!
でも!そんなの子どもみたいで恥ずかしいじゃないか!!!
「行きましょう。そろそろ順番もまわってきますし」
「ねぇ…笑顔がひきつり過ぎて恐いんだけど」
「ツッコんでやるな…かわいそうだ…」
そしてまわってきたので乗っていく。
よりにもよって一番前かよ!!!
動きだすコースター。
「あ…あ…」
だんだん急降下のところが近づいてくる…
そして――――――――――――――――
終了でーす。お疲れさまでしたー。
そんな声が聞こえる…
「オイ!?彰!!?」
もう疲れたよパ○ラッシュ…
「バカ、私が連れてくから一回降りて」
「わかった」
そう言って琥鉄先輩が降りた後、僕は先輩にひきづられて連行されるのでした…
はい、彰くんは絶叫系のものがダメなようですねw
今回でGWを終わらせる気でしたが無理だったので、おそらくあと2話くらいは
かかりそうな気がします。
それではまた!