にゃんこはどこへ?
GWって何カ月でしたっけ?
僕が庭を走って10分くらい経つがいまだに猫さんは捕まらない。
『彰、そこを右だ!』
トランシーバーから琥鉄先輩の声が聞こえてくる。
右に曲がると道が舗装されてる所から木々がうっそうと生い茂っている
所に変わってしまった。
「これじゃ、見つけるの大変だなぁ…」
そう呟きながらも走っていく。
『ん?ニャルが消えた…?』
琥鉄先輩から無線が入る。
「え!?どこ見てたんですかこのクズ!!」
「お前、俺に対してもう先輩の扱いじゃないよな!!?
っと、そんな場合じゃなかった。俺も探してみるからその辺、探してみてくれ」
めんどうになったなぁ、と思いながらも探し始める。
「なんで金持ちは無駄に庭広いのかなぁ…。絶対この辺り誰も来ないでしょ」
愚痴ばかりが出て全然ニャルは見つからない。
ガサッ!
音のした方を振り返るがなにもいない。
試しにその方向のどんどん奥へ行ってみる。
そうすると、なんか普通にニャルが居た…
「え…こんな簡単でいいのかな…?」
ニャルは全然逃げようとしないので首をこちょこちょしてみる。
目を細めて気持ちよさそうな鳴き声を出すのでもっとしてみる。
「かわいいなぁ…」
しばらくなごむ僕。
『彰!見つかったか!?』
「にゃあ!」
琥鉄先輩の大声で逃げてしまったじゃないか!
「見つけてじゃれてましたけど逃げちゃったじゃないですか…」
僕はすごく不機嫌な声を出す。
『じゃれてたぁ!?フィギュアどうしたよ!!』
あ、忘れてた。
僕って忘れやすいのかな?
辺りを見渡すとちょっと汚れた人斬りが転がっていた。
「ミッションコンプリートです」
『んじゃ一回俺の部屋に戻ってこい。汚れたのきれいにしなきゃな』
―――――――――――――数分後
「ただいま戻りましたよ下衆やろう」
「お前は毒舌キャラじゃないだろうが!!なんでそんなこと言われなきゃ
ならないんだ!!?」
僕の至福の時を邪魔したじゃないか。
「はい、人斬りです。きれいにして戻しておいてください」
そうやって僕はフィギュアを投げ渡す。
「おっと。まず泥とか落とすかぁ」
そんなことを言って拭き始める琥鉄先輩。
あ、トイレ結局行ってなかったんだった!
思い出したら尿意が!!ヤバい、漏れる!!
マッハで(勢いだけ)トイレにダッシュする。
「ふぅ~危なかった~」
そう言いながら部屋に戻った僕。
「おい、彰?彩花のは緋○剣心っていったよな?」
なんか戸惑ってる?
「はい、そうですね」
「これ、抜刀斎の方なんだけど…」
ん?なんか違いあるの?
「頬にでかい十字傷が無いんだよ。これはまだ抜刀斎時代のやつだ。
もういちど聞くが彩花のは緋○剣心だよな?」
えぇ?十字傷には見覚えあったからそうだと思うけど…
「はい…多分」
「じゃあこれだれのだよ!ニャルのばかやろぉ」
なんかしおれてる。
おもしろw
「お前なぁ…。まぁこれお前に預けとくから今度部室にでも持っていけよ」
「え?でも…」
「どうせ誰のかわかんないって。探すだけ労力の無駄だ」
「むぅ、いいのでしょうか」
「いいんだ」
そういってゲームを始めるニート。
僕はあまり納得しないまま、だが他に道がわからないので抜刀斎をもって
自室に行くことにした…
ギャグ少なめ、短い、という投稿が空いたにも関わらずこんなものに仕上がって
しまいました・・・
GW早く終わらないかなぁ・・・