一日の終わり
ギャグ少なめ、あっても微妙な気がします・・・
「まったく、無駄な時間を過ごしたわね」
先輩はまだ怒っている様子だった。
冒険の途中ではラストがしっかりしているかもしれないというので
我慢していたらしいが、最後のアレで完全に機嫌を損ねてしまったらしい。
このままでは更に琥鉄先輩がやられそうなのでなだめておく。
「まぁまぁ。琥鉄先輩もいいと思ってたんですから許してあげましょうよ」
「そこが一番腹が立つのよ!意外性ってのはギャグでやるもんなのになんで
ラスボスでやるのよ!!おかしいでしょ!!?」
いかん、火に油を注いでしまったらしい。
「そ、そんなこと、言ったって、オリジ、ナリティ、出そうとしたんだぞ?」
ちなみに言葉が途切れ途切れなのは意識が戻ってから先輩に胸倉をつかまれ、
空中に浮かんだまま殴られ続け、顔が腫れまくったからである。
ほんとご愁傷様です。
「オリジナリティ出すのはいいけどアレはおかしいでしょ!!?そんなことにも
気付かないとは、思ってはいたけどそれでもビックリよ!!」
「思ってたのかよ!!実際そうだったからなんも言えねぇけどさぁ!!」
おぉ!顔が治った!
どうやら琥鉄先輩はツッコむことによって体が回復するみたいだね。
「うぁ~腹減った…」
グダっとした感じで横になる直人さん。
もう19時だもんね。
「それでは食事をお持ちしますので少々お待ちください」
そういって部屋を出ていく堀さん。
「で?俺のマンガは読み終わっただろ?あと何するつもりなんだ?」
少し不機嫌になりながら聞く琥鉄先輩。
「あんたのマンガなんておまけに決まってるじゃない。あんたのうちで
遊ぶのが本題よ」
「「いや、ちょっと待ってください(待て)!!!」」
先輩の発言に思わずツッコむ。
「漫研部の活動としてマンガを読みに来たんじゃなかったんですか!?」
「俺のマンガバカにし過ぎだ!!面白くないからってバカにしていいもん
じゃねーだろ!!?」
「なに言ってるんだか。私がそんな活動するわけないでしょ?あと、
あんたのマンガは少しはマシになったかと思って読んだら更に
酷くなってるんだからバカにし過ぎじゃないわよ!むしろまだ足りない!!」
先輩は僕らのそれぞれの抗議に対して反論していく。
まあ相変わらずのむちゃくちゃな反論だけどね…
「まだ足りないってなんだ!?もういいよ!!充分だよ!!」
琥鉄先輩がツッコむと同時に堀さんがご飯を持ってきた。
ちなみにみんなは何を想像しただろうか。フランス料理?超高級料理?
僕はなんかマンガの王族のような食事を期待してた。恥ずかしいけどね。
そして出てきたご飯は―――――――なんとホカ弁だった。
漫研部辞書
ホカ弁とはホカホカ弁当という店で扱っている弁当のことである。
「えぇ!?なんでホカ弁!?琥鉄先輩は金持ちなんでしょ!!?」
「金持ちって言っても親は海外で遊んでるし、俺はゲームマンガいっぱい買うし、
そんなに食費使えねぇよ。それともなんだ?マンガみたいな一流を
期待でもしてたのか?」
「当たり前じゃないですか!?こんなに広いお屋敷で執事までいるんだから
期待しない方がおかしいよ!!」
「常識で考えろ。そんな高級料理を毎回食ってるやつなんているわけないに
決まってるだろ?」
「この屋敷が常識からぶっ飛んでるんですけど!!?」
琥鉄先輩は気にもしないで弁当を取り出している。
直人さんと先輩に至ってはすでにホカ弁を食べ始めていた。
「申し訳ございません、中村様。いつもは私が作っているのですが材料と
費用の問題で今日はたまたま弁当の日だったのです。あと、私は一般の
主婦程度の料理の腕前ですのでフランス料理等は作れません。誠に
申し訳ありません」
しきりに謝ってくる堀さんに申し訳なくなって考えを改める。
僕はホカ弁嫌いなわけじゃないし、普段もそれに近いもの食べてるしね。
「いえ、せっかく用意してもらったのに文句を言ってしまってすみません。
いただきます」
僕も弁当を取り出し、食べ始める。
食べ終わった後は特にすることもなく、マンガ世界で疲れていたことも
あって、みんなすぐに風呂に入って寝てしまった。
次の日の先輩の予定は他の誰も知らないで僕らは眠りについた。
やっと一日終了です・・・
こんなに遅くなったのにこのクオリティなのは、春休みの宿題に追われてたり、
新学期が始まり新しいクラスでなじめなくて苦労したり、久々の授業と部活の
二つがある生活でボロボロになっていたからです。
・・・はい、言い訳です。すみません<(_ _)>
それでは次回はネタ切れなので人物紹介!!(予定)