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テイマー忍者 〜ソロ忍者は従魔と共に駆け回る〜  作者: 花屋敷


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レベル115

 クランの連中はレベル115になったので、彼らは早晩次の街に行くだろう。俺はまだ112だ、マイペースでやるよ。


 いつもの4人には自分でレベルを上げて情報を取りながら次の街に行くので新しい情報は要らないと断っている。そのせいか最近は全く彼らとは会っていない。ソロで従魔と活動しているよ。毎日、午後から雪原でソリに乗って森まで近づき、森の中で雪男を倒しているとレベルが113になった。クルミに変化はない。


「この調子でガンガンやるのです」


「おう、頑張ろう」


 こんな調子でレベルを上げていた俺たち。雪原にある森の中で116や117の雪男を倒しまくって、情報クランや攻略クランの連中が115になった日から2週間後にようやく115に到達した。やっとだよ。


 森の中で雪男を倒して115になったと言う脳内アナウンスがあった時にクルミの体が光った。


(クルミはどうなった?)


(はい。レベルが115になり、スロウ効果が5%から7%になりました。効果時間5分とリキャスト10分は変わりません)


 5%から7%か、また強くなったぞ。タロウとリンネはレベルアップ分の能力の上昇だ。集まっている従魔達にクルミの新しいスキルを説明すると当人はもちろん、タロウとリンネも大喜びだ。


「皆強くなって主をしっかりとお守りするのです」


「ガウ」


「そうか。引き続き頼むぞ」


 レベルが上がったので雪原の街に戻ると、その足でカゲトラさんの忍具店に顔をだした。


「タクかい。115になっているな。うん、それならここの装備を買うことができるぞ」


 装束も刀も1種類しか売っていない。装束も刀も1つ600万だ。刀は2本買うので〆て1,800万の買い物になった。でも黒系の紫といか濃い紫というか、今までとはまた違って格好いいんだよ。襟の部分も立っている。


 新しいこの115装備についてAGIとSTRの2つのステータスを強化しようと思ってる俺は2セット買おうとしたらカゲトラさんからとりあえず1セットにしておけと言われた。ん?ちょっと引っかかる言い方だ。貧乏だと思われたかな?いや、そんな様子じゃないな、それにNPCがプレイヤーの所持金を知っているはずはないだろうし、これは別の意味がある。そう思ったけどその場では分かりましたと答えた俺。


「これでやっと次の街を探すことができますよ」


「北の森の中で活動をしていたんだろう? 森を抜けると敵が強くなると聞いているがタクはバンダナがあるから問題ないだろう。敵を倒しながら北東に進んだら街に着くよ」


 115になって装備を買ったことで新しい情報を話してくれるカゲトラさん。レベルが上がるとNPCの対応が変わることは今までもあった。次の街がある方角を言ってくれたのにびっくりしたよ。


「次の街に行ったらこの装備が強化できるんですよね」


「そうだ。装備品の強化については次の街でしっかりと話を聞いた方がいいぞ」


 これも含みがある言い方だな。さっきの1セットにしておけと繋がっているんだろう。ただこれ以上聞いても次の街で確認しろと言うだけでそれ以上の情報を教えてくれない。


 なので結局1セットだけ買って装備を変更した。


「格好いいのです」


 リンネが言い、タロウとクルミも尻尾をブンブン振ってくれた。

 従魔達は喜んでくれている。


 お礼を言って忍具店を出ると市内をウロウロしてNPCに聞いてみる。こうして街の中をウロウロするのも久しぶりな気がする。従魔達は散歩が楽しいのか街の中を歩くだけでも尻尾をブンブンと振ってご機嫌が良い。


「主と街の中をお散歩するのは楽しいのです」


 街の中をあちこち歩いて次の街の話をしたら。複数のNPCが森を抜けたら北東に進めばいいと教えてくれた。北東方面に行けば次の街だ。やっぱりこちらのレベルが上がると新しい会話が発生するんだな。


 レベルが115になった、装備も更新した。次の街に出向く準備が整ったぞ。



 次の日午前中を自宅で過ごした俺は、午後にログインすると5体の従魔達を呼んだ。


「これから雪原の街に行き、そこから新しい次の街を目指す。ただ次の街に明日1日で到着するとは思えないんだよ。なので今日は雪原の森の中にあるセーフゾーンでログアウトして、明日はそこでログインをしてから街を目指す。だから明日の畑の見回りはランとリーファだけになる」


 そう言うと妖精の2体は俺の肩から飛んで座っている目の前で空中で停止すると、任せろとサムズアップしてくれた。


「ランとリーファに任せておけば安心なのです」


「うん、頼むぞ。それで俺たちは森の中で休んでから新しい街を目指すぞ」


「目指すぞ!なのです」


「ガウ」


 クルミも俺の目の前でバク転をしてくれた。これで大丈夫だ。


 ランとリーファにお留守番を頼んで雪原の街に飛んだ俺たちはそのまま北門から街の外に出ると森のセーフゾーンを目指す。途中のエリアでは多くのプレイヤーがウサギを倒していた。おかげで絡まれずに進んでいける。


 雪が多くなったエリアに来るとソリで一気に森を目指していく。途中でホワイトウルフを見つけると、俺が何も言わなくてもソリを引いているタロウがウルフから少し離れた場所にソリを止めるんだよ。戦闘大好きな従魔達だからこうなることは十分に予想していたよ。今や自分たちよりもレベルが低いウルフを瞬殺するとまたソリに乗って北に進み、森の入り口でソリを降りた。


 自分たちよりレベルが下になった雪男を倒しながら森の中を進んでいくが、雪男を相手にすると新しい装備と武器の優秀さを痛感できる。ホワイトウルフだと瞬殺したのでよく分からなかったんだ。


 今までよりもずっと動きが良いのと刀のダメージが大きい。リンネに魔法を1度だけ打たせて、近づいてきた雪男とタイマンしてみたけど前よりも身体が動いてダメージも増えているので113の雪男をノーダメ、セミが剥がれることなく倒すことができた。


「主だけ1人でやるのはずるいのです。リンネやタロウもやるのです」


 そう言ってリンネとタロウがそれぞれ単独でやるんだけどこれまた強い。その時はクルミは最初の魔法だけ撃つとあとは俺の肩の上に乗って応援していたよ。


 そんなことをしながら森の中を進んで言った俺たちがセーフゾーンについたのは雪原の街を出てから4時間弱経った時だった。セーフゾーンには複数のパーティがいて休憩している。


「こんにちはなのです」


「タロウちゃんよ、リンネちゃんもクルミちゃんもいる」


 俺たちを見つけると女性プレイヤーがそう言ってタロウとリンネのクルミのスクショを撮ってくる。彼らも慣れているか平気だ。


「こんにちは」


 挨拶をしてきた男性プレイヤーが話かけてきた。俺は相手を知らないが向こうはこっちの名前を知っている。これにももう慣れたよ。話しかけてきたのはパーティのリーダーをしている人族のウォリアーでアーロンと言うんだと自己紹介をしてくれた。


「タクはレベル上げかい?」


「今日はここでログアウトして明日、新しい街を目指す予定なんだよ」


「じゃあ装備を更新し、レベルが117になったってこと?」


「装備は更新したよ。でもレベルは115なんだけど」


 そう答えると他のメンバーからタクと従魔達なら115でいけるのか、とか、やっぱり凄いよな、なんて言っている。何が凄いのか俺には分からないので、どう言うことかと聞いたら情報クランが次の街の情報をすでに公開していて、それによると次の街への推奨到達レベルは117以上となっているそうだ。


 ここ最近は彼らと没交渉だったからその情報は知らなかった。ただ、目の前にいる彼らは知らないだろうが、こっちは強化済みバンダナとランドトータスの加護があるから問題ないだろう。雪原の街の忍具店のカゲトラさんもまだ行くのは早いとは言ってなかったし。


「そっちはレベル上げ?」


「そうなんだ。今114でね。ここで小屋の北側にいる雪男で115まで上げたら今度は金策をして装備を更新する。次の街はそれからになるな」


 レベルが幾つになっても金策は付いてまわるよ。


 またなと彼らと別れた俺たちは小屋の隅に移動した。


「今日はここまでだ。明日はここから頑張ろう」


「はいなのです。お疲れ様でしたなのです」


「ガウガウ」


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