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島のダンジョン攻略 その4

 第2ワープからダンジョンの入り口まで戻ってきて入り口付近でしばらく休んだ俺たちは今度は第3ワープに飛んだ。第2ワープではなかったということは、この先にある4ルートのどれかが奥に続いているはずだ。


 左のルートから奥に進み出したが敵のレベルと種類は変わらない。分岐の左のルートを進んだが、奥は行き止まりでそこにいる敵のレベルが86なのも同じだ。分岐に戻って右のルートを進んだがそれも行き止まりだった。第3ワープから左に進むルートはハズレだ。


「ここではなかったのです」


「ガウ」


「そうだな。でもこうやって確認するのが大事なんだよ」


「主の言うとおりなのです。大事なことをコツコツとやるのです」


 リンネが言うとタロウとクルミも尻尾を振ってくれる。


 俺たちは第3ワープに戻ってきた。俺はその場でしゃがみ込むとすぐに3体の従魔達が集まってきた。タロウ、クルミ、リンネをしっかりと撫でてやる。正解は第3ワープがある分岐を右に進んでいくルートになる。絞り込まれてきた。


「これから右のルートに行くけど、その先の2つのルートのどちらかに奥に行くルートがあるはずだ。それを見つけるぞ」


「ガウ!」


 タロウは大きく吠え、クルミはその場で何度もジャンプして身体をクルッと一回転させる。


「主、見つけるぞ、なのです。タロウもクルミもリンネも主に付いていくのです」


「頼むぞ。よし行こう」

 

 俺たちは第3ワープから今度は右の坑道を進み、その先にある分岐を左に入った。今まで6本の坑道を行き止まりまで進んできているので距離はわかっている。倒す敵のレベルの変化も他の坑道と変わらない。


 レベル85の敵を倒して歩いているとレベル86のカニが複数体いるが、その先に分岐が見えていた。ここだ。


「みんな、ここが正解のルートだぞ!」


 その場にいる2体のカニを倒した俺たちは2つに分かれている分岐を見る。それから端末を見て情報クランから入手した地図に正解のルートを書き加えた。


「主、奥に行くのです」


「もちろんだ」


 ここからは未知のルートだ。ただ敵のレベルは86で今の俺たちと同じ。こっちの方が実質レベルは上だろう。もう一度リンネの強化魔法、クルミの魔法の反射壁、そして蝉を唱えて分身を出すと分岐を左に進み出した。俺の横にタロウ、その背中にクルミ。リンネは頭の上にいる。


 分岐を左に進んで最初に出会ったのは90のトカゲだ。山辺の街にいるトカゲと同じ大きさだがあっちのレベルは93だ。問題ないな。


 90が91、92となり単体、そして2体と倒して奥に進んでいくとまた2つに分岐している。そこに転送盤があった。分岐している洞窟は奥に伸びている。


『第5ワープを登録しますか?』


 もちろん。「はい」だよ。登録してそこに乗ると『入り口に飛びますか?』という選択肢が出てきた。これに乗って一度戻ろうかと思ったが、ちょっと待てよ、ここは正解のルートだがするとその手前にあった分岐を右に行ったら行き止まりになっているはずだ。ここまできているからついでにそっちもチェックしておこう。


「主、これに乗らないのです?」


 転送盤の前で立ち止まっている俺を見ていた従魔達、痺れを切らしたのかリンネが聞いてきた。


「その前にここから戻ってさっきの分岐を右に行こうと思うんだ。行き止まりならそれでOKだし、ひょっとしたらそっちにもこれと同じ様な転送盤があるかもしれないからな」


 そこの調査が終わると第5ワープから奥に進もう。しらみ潰しに探すってそう言うことだよな。


 端末を見るとまだ時間はある。俺たちは分岐まで戻って今度は右の坑道を敵を倒しながら奥に進んでいく。するとそこにも転送盤があった。


「主、ここにもあるのです」


「ああ、調べてよかったよ」


『第6ワープを登録しますか?』


 転送盤に乗るとウィンドウにそう表示された。登録すると第5ワープと同じ様に入り口にとびますかという選択肢が出てくる。


 さて、どうするか。奥に進もうかとも思ったけど、その前に第3ワープから右に進んだところにある分岐を右に進むルートの探索がまだだ。まずはそこを探索してそこが行き止まりであればこの第5か第6のいずれかのワープに絞られる。


 この第6ワープの転送盤のある場所から俺たちはタロウに乗って洞窟内を走ってさっきの分岐まで戻ると、そこから今度は右の坑道を進んでいった。第3ワープから右、右と進むルートだ。進んだ先は行き止まりだった。


 これで見えた。正解は第3ワープから右に進んで次の分岐を左に進むルートだ。そのルート、坑道の先には2つ分岐がある。この分岐は左右どちらに進んでもその先に別のワープがある。第5、第6ワープだ。この第5、第6のワープからはそれぞれ2本、合計4本の奥に続く坑道が伸びている。このワープ付近のカニとトカゲのレベルは93だ。山辺の街に来ることができるプレイヤーであればここまで来ることができる。俺たちも坑道で敵を倒しているとレベルが87に上がった。


 端末にこれらの情報を打ち込むと俺たちは第5ワープから奥を探索することにした。ワープのある分岐を左に進む。坑道の幅は入り口付近と変わらなく、灯りはあるが奥の方の様子までは見ることができない。


 通路にカニがいる。レベル94だ。このダンジョンは入り口からここまで出てくる魔獣はカニとトカゲの2種類だけ。奥に行くほどレベルは上がっているが外見上は全く同じだ。常に同じ敵を倒して進んで行かなければならないがこれが結構堪える。洞窟の景色も同じだし刺激というか単調なんだよ。しかもレベルが上がっていくから気を抜いたらやられちゃう。


 第5ワープの左から伸びている坑道は途中で緩やかに左右に曲がってはいるが、分岐が見えないまま奥に伸びている。一本道だ。そしてカニやトカゲのレベルは95に上がっていた。95の単体を倒すとその先には95のカニが2体固まっている。それを倒すと96の1体だ、その先が96の2体。攻略の難易度が上がっていた。バンダナがあるから倒せているけど、それでも96の2体を倒すのは時間がかかる。そろそろ97が出てくるのかと思っていたら96のトカゲが3体通路にいた。


「タロウ」


「ガウ」

 

 それだけでタロウが1体を受け持ってくれる。2体を相手にするのは楽じゃないがクルミの反射壁とリンネの魔法、俺は蝉で攻撃を避けながら片手刀を振るがそれでも今までよりも蝉を剥がされる。リキャストがギリギリだよ。突然目の前の1体が倒れた。クルミの反射壁の効果だ。すぐにもう1体に攻撃をする。2体になるとずっと楽になって倒すことができた。タロウがしっかりと1体をキープしてくれていたのが大きい。


「タロウ、リンネ、クルミ。ありがとうな。危なかったよ」


「ガウ」


「タロウは問題ないと言っているのです。本当に危なかったらタロウが王者の威圧で2体の面倒を見ると言っているのです」


「そうか。うん、ありがとう。リンネもクルミもよかったぞ」


 3体の従魔をしっかりと撫で回して労ってあげた。今はなんとか勝てたけど96の3体の相手がギリギリだよ。今レベルは上がったけど坑道の先を見ると見える範囲で真っ直ぐに坑道が伸びている。


 少し進むとさっきと同じで96が3体固まっていた。討伐は少しは楽になったけどそれでもきつい。進むと通路にいたのは97のトカゲが1体。今の俺のレベルだとこのあたりが限界だろう。97のトカゲを倒したところで奥に進むと97のトカゲが2体固まっていた。流石にあれはちょっと厳しいな。今回はここまでだ。


「よし、今日はここまでで帰ろう」


「レッツゴーホームなのです」


 俺たちはその場所から通路を戻り途中でREPOPした敵を倒しながら第5ワープまで戻ってきた。そこからダンジョンの入り口に飛んだ。ダンジョンを出るとヌシが俺たちの方に顔を向けてきた。


「進んでいるか?」


「少しずつですが。クルミが頑張ってくれています」


 ジャンプしたクルミを見ているヌシ。


「焦らずに頑張るんだぞ」


「ありがとうございます」


「ガウ」


「わかりました。なのです」



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