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第11話  道場生(上)

次話は大分先。は嘘です。とりあえず一週間かけてこのパートを順次投下して行きます。




かなり短いです。








樹とモールにでかけた日から一週間が過ぎた。この間はほぼ毎日何処かに行っている。この前瑠璃と一緒に行ったかき氷屋さんにも行って、食べた後はそのまま山の上の方まで上がって市内を一望できる所で写真も撮って来た。


それと、道場が家の裏にあるから稽古が終わる時間を見計らって樹をむかいに行き、外食に行ったり、家に誘って手料理を振る舞ったりもした。一週間の間三回樹を家に上がらせたけど、毎回最後に瑠璃が私をリビングから追い出して、樹と二人になってなにかをやっている。


姉を仲間外れにするなんて悲しいよぉ〜





それは置いといて、実は一昨日樹をむかいに行った時に偶々道場に通っている同じ高校の人達━因みに皆私の弟弟子か妹弟子━にばったりと逢った。そして、その中の一人に一瞬で私だとバレたから仕方なくTSしたことを伝えた。ひやひやしたけど案外皆すんなりと受け入れてくれた。そして、私が男でも女でも凛は凛だと言ってくれた。感動して、ちょっと泣いてしまった。


でも、彼らは受け入れてくれたけど、ほかのクラスメイトがどう思うかが心配だったので、まだこの話は広めないでほしいと頼んだ。


まぁ、悩んでもしようがないのはわかってる。他人の考え方と気持ちについて悩んでも、別にその人たちの思考をコントロールできる訳でもないし。







考え事していたら、段々と眠くなって来た。朝起きてから、ご飯も食べずに、お手洗い以外はずっとベッドに籠もってるから、逆に体が疲れたのかも。


あと少しで夢の国に旅立とうとした所で、突然携帯が鳴って心臓が口から飛び出しそうになった。見てみると、午前十一時を知らせるアラームだった。


はて?なんでこんな時間にアラームなんかを?・・・・あ!そうだ!今日はうちの道場で夏休みの締めくくりとして、在籍している高校生で男女・重量無差別のプチトーナメント戦を開催することになったんだけど、うち一人が自転車に乗ったまま用水路に突っ込んで骨折したから、代りに私に出てほしいと祖父に頼まれたんだ。賞品もあるし、久しぶりに道場生とやりあってみてはどうだ?とも言われた。ちなみに、元々は私ではなく、瑠璃に頼む予定だったけど瑠璃はどこからか、この情報をいち早く仕入れては、逃げた。


後で、〆ないとね♪・・・じゃなくて・・・お説教だね♪




          ◇




「殺気!?」


「え?・・・突然どうした?」


「途轍もない殺気を感じたんだけど・・・」


「えぇ?・・・・誰かから恨みでも買った?」


「・・・・・・・・あ」


「・・・・」

          ◇




参加者は丁度八人で、敗者同士も試合を行い、一位から八位まで決めるから全部で十二試合行う。第二、第三道場をウォーミングアップに使い、第一を試合に使う。試合は一時から始まって、全試合終わったら、第一で授賞式を行い、その後は裏庭でバーベキューをして、さらにプチ花火大会もする。雨の場合は家のリビングで室内バーベキューして、プチ花火大会は中止する。・・・結構楽しそう。



さて、時間はまだまだあるけど先に行って準備運動をしようかな。前みたいに呆気なく負けるのも格好悪いし。それに、これでも一応今在籍している高校生達の兄弟子・・・・今は姉弟子かな?だから、簡単には負けたくない。


よし、ここでグタグタして考えたってなにも起きないし、道場に行こう。



なにをトチ狂ったか、作中でTSをずっとトランスジェンダーの略にしてた。タイプミスかそれとも……。


トランスジェンダー現象をすべて性転換現象に変更しました。



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