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【番外編】アマビエさん、差入れする
「さて、薬局へ行きましょうか」
今日は土曜日。僕は休みをもらったが、薬局長と事務さんは午前中勤務だ。どうせ食べ切れないので、差入れがわりに持って行くことにする。
「あ、来た来た」
連絡を入れておいたので、事務さんがすぐに勝手口を開けてくれた。休憩室でケーキを箱から出すと、二人が歓声をあげる。
「すごい! 豪華!」
「おごりである」
「いいんですか? こんなに」
「薬局長にはこの大きな苺をあげよう」
「露骨な贔屓ですね」
「ヤクザはとっとと茶を入れろ」
すったもんだのあげく、お茶会の準備が整った。
「いただきまーす!!」




