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【番外編】アマビエさん、甘味に引きつけられる
「うーん、じゃあ全然違う傾向ということで……甘いものなんてどうですか?」
「甘味か」
「あんこやきなこなんかは食べたことあります?」
「うむ」
「じゃあ、洋風にしましょう。ケーキだけでも、いっぱいあるから」
僕はアマビエさんを伴って、洋菓子売り場にやってきた。季節は冬、苺が旬のためどこもかしこも赤い誘惑で溢れている。
「おお……おお……」
アマビエさんも目を輝かせ、ショーケースに見入っている。
「最近のは豪華ですねえ、一個で千円超えも珍しくない」
「金ならある」
アマビエさん、髪の毛の中から数万円をぞろっと取り出した。




