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【番外編】アマビエさん、抗議する
絶対的なリードを奪ったセンセイは、余裕の笑みを浮かべる。あとは、アマビエさんに託された。
「お願いしますよ、アマビエさん。同じ初心者として、頑張ってください」
「任されよう」
アマビエさんは自信たっぷりに進み出た。売りに出したシンリンオオアゲハの値段は……二千五百ルビー。
「あららー……」
「全然足りてないですね」
「センセイ、優勝!!」
「なにいいいいいい!?」
アマビエさんはすごい勢いで、店主にキャラを近づけた。
「……何やってるんですか」
「見立て違いに異議を申し立てる」
「ゲームキャラだから、同じことしか言いませんよ」




