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【番外編】アマビエさん、ぼこぼこ
センセイが画面を指さした。変化はすでに、現れている。
アマビエさんのキャラの顔面に、くっきりとパンダのようなクマが浮かび上がっていたのだ。
「なんじゃこりゃああああああ」
「あら、お似合い」
アマビエさんは嘆きまくり、クタベさんは笑いを必死にこらえている。
「取ってくれ」
「薬はありますから、この勝負が終わったら元に戻れますよ」
センセイになぐさめられて、アマビエさんはようやく正気を取り戻した。
「……ええい、こうなったら危険を恐れず攻めていくぞ」
もうパンダ顔になってしまったのだから、木を揺するのを躊躇しなくていい。




