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【番外編】アマビエさん、締める
「それを、三十分で釣ったんですか……」
「僕たちの少年漫画的な展開は一体……」
肩を落とす僕たちを見て、薬局長は頭をかいた。
「いや、そんなに貴重なものなんて知らなくて。たまたまだよ」
「はい、そうですよね……わかってます」
落ち込んでいるこちらの器が小さいのだ。それは分かっている。
「……努力では買えないほどの幸運、というのもあるものだな」
アマビエさんのクールな一言が、僕の眉間に突き刺さった。
「結論は出ました。我々は潔く負けを認めましょう。薬局長に拍手!」
センセイの宣言のもと、釣り大会は無事に終了した。




