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【番外編】アマビエさん、にやつく
それからの僕の釣果をまとめるとこうなる。
シャツ。
人面魚。
シャツ。
妖精マグロ。
シャツ。
シャツ。
「……この場所、呪われてません?」
「そんなことありませんよ。私は普通に釣れてますから」
すますセンセイの後ろで、「くくくくく」という忍び笑いが聞こえてくる。アマビエさんが、後ろから笑いをこらえているのがすぐに分かった。
「アマビエさん! 僕が最大レア釣っても、分けてあげませんからね!」
「くくく、釣ってから言え」
「くそおおおお!!」
薬局に続き、ゲームでも最下層になりそうな予感がしてきた。僕は頭を振り、気持ちを切り替える。




