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【番外編】アマビエさん、米の麺に会う
「いいですねえ……」
「おおお……素晴らしい」
アマビエさんも、目を輝かせて感動している。
「カレーは食べたことあるんですか?」
「社長が、たまに作ってくれる。しかし、それとは違う匂いだ」
聞き出したところ、社長が作るのは一般的な洋風カレーのようだ。なら、インドカレーとは新鮮な対面になるだろう。
「はい、できました」
しかし先にやってきたのは、フォーだった。
「当てが外れて申し訳ないですが、こっちを配ってください」
「お? 麺が透明だな」
アマビエさんは事務の子の指示を忘れ、もらった椀をじっと見つめている。




