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【番外編】アマビエさん、花に入る

「さ、もっと花を増やしましょう。気の毒な妖精もそう言ってますし」


 結果、五分ほどで見事な花畑が完成した。


『うわあ、すごい! ……あれ、花のひとつが大きくなってきたね?』


 妖精の言う通り、花畑の中心──最初に植えた花が、急に大きく育った。みるみるアマビエさんのキャラの身長を超え、丸くふくらむ。そして先端が閉まり、扉ができあがった。


『ここが君のおうちになるかも! 入ってみよう!』


 キャラが中に入ると、白い壁に白い床の空間が現れる。花らしくふんわりと柔らかそうな素材でアバターが引き立つが、家具らしきものはなにもない。


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