402/510
【番外編】アマビエさん、訝しむ
それはクタベさんも同様で、眉間に皺を寄せていた。
「私も書籍や映像はたしなみますが、その方面は不勉強で……」
「じゃあ、是非。最近のゲームはすごいですよ。映画の中に自分が入ったみたいな感覚を味わえますから」
家にいながら、お出かけ気分。活動が制限された今の状況では、ベストな選択だ……と心の中で密かに言ってみる。
「ジャンルはアクション? RPG?」
妹は僕と一緒にやっていたので、ゲームにも理解がある。
「いや、『そだて じんがいのしま』。この前新作出ただろ」
「うん。それは知ってるけど、あれ大人数じゃ無理じゃないの」




