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アマビエさん、都合のいい耳
「なに!? そんな効果が!?」
「チッッ」
事務の子とアマビエさんが言うと同時に、黒頭が特大の舌打ちをした。
「都合のいいところだけ切り取りやがって。幸せな頭だな」
「アマビエは幸せである」
アマビエさん、後半部分しか聞いていない。……放たれたのは褒め言葉じゃないが、ポジティブな単語は拾う耳だ。
「確かに、スポーツ選手も脂肪を燃やす着火剤として、白米や果物を利用することがあります」
白頭が言った。
「ですがそれはあくまで、『後に運動すれば』の話です」
「ああ!」
【薬局あるある】都合良く解釈する人、想像以上にたくさんいます。




