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アマビエさん、諭す
「な、なんだよお前……」
おじさんはヒートダウンした。わけのわからない生き物に説教される衝撃は大きい。
「待っているのはみんな同じだ。ヤクザたちもサボっていない」
「俺は忙しいんだ!」
「そんなに元気でやりたい用事があるなら、外出してくればいい。イライラしているが、ここにいると選択したのはお前だろう。何を甘えたことを言っている」
「う……」
アマビエさん、本気で怒っている。江戸時代から生きてきた妖怪の目力に、おじさんは屈した。
【薬局あるある】怒っても事態は進展しない。郵送サービスもあるので、建設的な選択を。




