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アマビエさん、大ショック
「んー、これはもう限界かなあ」
薬局長がつぶやく。僕は、そこで時間が止まったように感じた。
「え? まさか……」
「辞めないでくださいよお」
すがりつく僕と事務の子に対し、アマビエさんは白目になっていた。ショックが大きすぎたらしい。
「……敵を排除する」
ようやく回復した、その後の第一声がこれであった。
「経営陣か? 一掃してくれる」
「アマビエさん、怖い怖い」
バックについている人間を考えると、その展開もありうる。
「そんなんじゃないって」
幸い、薬局長はすぐ笑顔になった。
【薬局あるある】ベテランが抜けると、大打撃。




