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アマビエさん、目がいい
「ん」
もらった包に顔をくっつけたアマビエさんがうめく。
「この薬、傷があるぞ」
「機械の中でこすれたのかな」
僕はアマビエさんから包をもらった。別に、おかしいところはない。
「普通ですよ?」
アマビエさんは流れるような動きで、薬局長に包を見せた。欠片も信頼されていないのがよく分かる。
「うん、別に傷も汚れもないですね。もしかしたら、この丸い溝が気になるのかな?」
「その通り」
「これは刻印って言います。錠剤といってもたくさんあるので、見分けるための目印になるんですよ」
【薬局あるある】無駄に格好良い呼び方、刻印。




