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番外編】アマビエさん、男湯へ
アマビエさんは青い暖簾へ突進した。
「待ってください。人にぶつかるから」
嫌がるアマビエさんの手を引いて、脱衣室に入る。並んだ籠に部屋着を入れて、タオルを頭に巻いた。
「何故そんなところに巻く」
「髪やタオルを、湯船につけちゃダメなんですよ……あ」
僕はその時、アマビエさんの腰まで伸びた髪に気付いた。
「しまった……女子と一緒に行ってもらえばよかった……」
自分はずっと短髪だから、髪を結うという習慣がない。無理矢理タオルでまとめるしかない、と思ってやってみた。
「痛い」
腕に本気のチョップをかまされる。




