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【番外編】アマビエさん、ランナーに会う
「さ、こっちですよ」
バスを降りるとすぐ、海沿いに歩道が広がっている。ベージュのタイルで彩られた広い道を、引き締まった体格の男女が行き交う。
「うわあ、格好良い」
ぴんと伸びた背筋に、すらりとした足。インドアに生きる僕たちは、憧れを持って走り去っていく彼らを眺めた。
「ここ、ランナー支援プランもやってるんだって。今度申し込んでみようかな」
唯一妹だけが、興味を示す。
「アマビエさんもどう?」
「彼らの健康を祈る」
「要はやりたくないということだな」
アマビコさんに痛い指摘をされ、アマビエさんはそっぽを向いた。




